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      • 発行日 2023年8月28日
      • 最終変更日 2024年2月21日
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    ネジの種類にはどんなものがある?特徴や用途まで詳しく解説!

    ネジは、製品の組み立てや修理に必要な部品であり、その形状や材質によって様々な種類があります。 ネジを正しく選定することで、製品の強度や耐久性を確保することができるため、ネジの種類について正しく理解することは、製品品質を高める上で非常に重要です。 当記事ではネジの種類や、状況に応じた用途について詳しく解説していきます。

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    ネジ、ビス、ボルトの違い

    ネジ、ビス、ボルトは全て異なるタイプの留め具です。それぞれどういった特徴があるのかについて見ていきましょう。

    ネジ

    ネジは、ねじ山を持つ留め具であり、ねじ山が外部に突起している特徴的な形状をしています。ネジは通常、対象物に取り付けるために使用されます。

    ネジを回転させることによって、ねじ山が対象物のねじ山と噛み合い、ねじ込むことができます。ネジはさまざまな形状やサイズがあり、用途に応じて選択されます。

    一般的な用途では、木材やプラスチックへの固定に使われる木ネジ、金属への固定に使われる機械ネジ、建築や車両産業などで使用されるボルトなどがあります。

    ネジの利点は、締め付けや緩めることが容易であり、再利用も可能です。また、異なる素材の対象物をしっかりと固定することができます。ネジは幅広い産業や日常生活で利用され、組み立てや修理作業などで重要な役割を果たしています。

    ビス

    ビスは、ねじ山を持ちながらも自己切削能力を持った留め具です。

    通常、ビスはねじ山が先端にある釘のような形状をしており、ドリルやドライバーを使用して材料に直接取り付けることができます。ビスは穴を開けずに材料に取り付けるため、木材や軽量金属などの薄い材料に適しています。

    ビスの利点は、容易な取り付けと取り外しが可能であり、比較的強力な保持力を提供します。また、ビスの先端が尖っているため、材料に対して優れた切削能力を発揮し、簡単に取り付けることができます。

    ビスは建築、家具製作、DIYプロジェクトなどで広く使用されており、木材や薄い金属材料を固定する際に重要な役割を果たしています。異なる種類のビスが存在し、用途や材料に応じて適切なビスを選択することが重要です。

    ボルト

    ボルトは、ねじ山を持ち、ナットと組み合わせて対象物を締め付けるための留め具です。

    ボルトは外部にねじ山があり、先端には通常、頭部(ヘッド)が付いています。ナットをボルトに取り付け、回転させることで対象物を締め付けることができます。

    ボルトは、主に金属や厚い材料の組み立てや固定に使用されます。その強力な締め付け力により、耐久性や安定性の要求される構造物や機械の組み立てに適しています。ボルトにはさまざまな種類があり、頭部の形状(六角、丸頭、平頭など)、ねじ山の仕様、長さなどが異なります。

    ボルトの利点は、安定した締め付け力で、固定された対象物を確実に保持できることです。また、ナットを使用することで取り外しが容易で、繰り返し使用することもできます。

    ボルトは建築、自動車、航空宇宙など幅広い産業分野で使用され、重要な構造物や機械の組み立てに欠かせない役割を果たしています。正確なサイズや適切な強度を選択することが重要です。

    並目と細目の違い

    並目と細目は、ネジやボルトのねじ山の仕様を表す用語です。

    並目は、一般的なねじ山の仕様で、比較的大きなねじ山を持ちます。このため、締め付けや緩める際に効率的であり、力をかけやすい特徴があります。主に一般的な用途や一般家庭で使用されることが多く、取り扱いが容易です。

    これに対し細目は、ねじ山がより細かく密集しています。この特徴により、より高い締め付け力を実現できますが、力をかける際にはより細心の注意が必要です。細目は、高精度や高負荷の環境で使用されることが多く、産業用途や特殊な用途に適しています。

    どちらの目を選ぶべきかは、使用目的や環境、対象物の要件によって異なります。一般的には、並目が一般的な用途に適しており、細目はより厳密な要件が求められる場合に使用されます。正しいねじ山の仕様を選ぶことは、適切な締め付けや安全性を確保するために重要です。

    ボルトの規格について

    ボルトの規格は国や地域によって異なりますが、一般的な規格としては、以下のようなものがあります。

    ISO規格

    国際標準化機構(ISO)が定める規格で、世界的に広く使用されています。ISOメートルねじ規格(ISO 898)やISOインチねじ規格(ISO 261)などがあります。

    JIS規格

    日本産業規格(JIS)による規格で、日本国内で使用されます。JISメートルねじ規格やJISインチねじ規格があり、用途や材料に応じて規格番号が異なります。

    ASTM規格

    米国材料試験協会(ASTM)による規格で、主にアメリカで使用されます。ASTMは鉄鋼製品の規格を提供しており、ボルトの規格も含まれます。

    ネジ、ビスの種類と用途

    ネジ、ビスには豊富な種類と、それに合わせた用途があります。

    鍋ネジ

    鍋ネジは、主に木材を組み立てる際に使用されるネジです。

    特殊な形状をしており、頭部が広く平たくなっています。この形状により、鍋ネジは木材に対して優れた押さえ力を提供し、しっかりと固定することができます。

    一般的な用途として、家具製作や木工プロジェクト、床材の取り付けなどがあります。鍋ネジは木材にダメージを与えず、美しい仕上がりを実現するため、木材を保護しながら頑丈な組み立てを行うことができます。

    皿ネジ

    皿ネジは、木材や薄い金属材料を組み立てる際に使用されるネジです。

    頭部が平らで広く、周囲がくぼんでいる特徴的な形状をしています。この形状により、皿ネジは材料に対して均等な圧力をかけ、優れた接触面積を確保します。

    そのため、材料をしっかりと固定することができます。一般的な用途として、木工プロジェクト、家具製作、ドアや窓枠の取り付けなどがあります。皿ネジは材料に優しく食い込み、緩みにくい特徴を持っており、頑丈な組み立てを実現します。

    バインドネジ

    バインドネジは、紙や厚いカードボードなどを束ねるために使用される特殊なネジです。

    細長い形状をしており、頭部にはくぼみがあります。通常、専用のバインドネジホールに挿入され、ネジが回転することで束ねる素材をしっかりと締め付けます。主な用途はドキュメントバインディングであり、レポート、プレゼンテーション資料、カタログなどをまとめる際に使用されます。バインドネジは簡単に取り外すこともでき、再利用が可能です。これにより、ドキュメントの追加や削除が容易になります。

    タッピングネジ

    タッピングネジは、穴を開けずに材料に直接ねじ込むことができる特殊なネジです。

    尖った先端とねじ山を持ち、自己切削能力を備えています。主な用途は金属材料への取り付けであり、金属板やプラスチックなどの薄い材料に使用されます。

    ドリルやドライバーを使用せずに手でネジをねじ込むことができるため、作業時間を短縮することができます。また、穴を開ける必要がないため、材料の強度を損なわずに固定できます。

    タッピングネジは自己固定性が高く、振動や衝撃にも強いため、自動車、家電製品、家具など幅広い産業で利用されています。

    タッピングネジの製品一覧はこちら

    トラスネジ

    トラスネジは、木材や合板などの薄い材料を固定するために使用される特殊なネジです。

    頭部が広くて平らな形状をしており、通常は六角形または丸形の頭部を持っています。この特徴的な形状により、トラスネジは材料に対して均等な圧力をかけ、強力な固定力を提供します。

    主な用途は、木造建築や家具の組み立て、屋根や床の取り付け、構造物の補強などです。トラスネジは材料をしっかりと固定し、耐久性と安定性を向上させる役割を果たします。

    木ネジ

    木ネジは、木材を固定するために使用される一般的なネジです。

    木材に対して適切な直径とねじ山を持っており、木材に食い込みやすい形状をしています。

    主な用途は、家具製作、木工プロジェクト、建築などです。木ネジは木材にしっかりと固定し、強力な保持力を提供します。さまざまな種類の木ネジがあり、頭部の形状(六角、丸頭、平頭など)やねじ山の形態(全ねじ、半ねじなど)が異なります。

    適切な木ネジを選択することで、木材を確実に組み立てることができます。

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    六角タッピングネジ

    六角タッピングネジは、金属材料への固定に使用される特殊なネジです。

    頭部が六角形の形状をしています。六角タッピングネジは自己切削能力を持ち、材料に直接ねじ込むことができます。主な用途は金属材料の組み立てや取り付けであり、自動車産業、機械製造、建築など広範な分野で使用されます。

    六角形の頭部は手や電動工具で簡単に回すことができ、強力な締め付け力を提供します。また、自己固定性が高く、振動や衝撃に強いため、安定した組み立てを実現します。

    万能ビス

    万能ビスは、さまざまな材料に対して使用できる汎用性の高いビスです。

    その名前の通り、さまざまな用途に幅広く適用できます。主な用途は、木材、プラスチック、金属などの素材を組み立てる際に使用されます。

    家具製作、DIYプロジェクト、建築、修理など、さまざまな場面で活用されています。万能ビスは一般的にフラットヘッドまたは六角ヘッドを持ち、ドライバーやドリルで簡単に取り付けることができます。

    その堅牢な構造と優れた締め付け能力により、材料をしっかりと固定し、強力な接合を実現します。

    ドリルビス

    ドリルビスは、ドリルやドライバーと組み合わせて使用することを前提に設計された特殊なビスです。

    主な用途は木材や合板などの素材に対する高速な取り付けです。ドリルビスは尖った先端を持ち、ねじ山が深く刻まれています。ドリルビスはドリルで事前に穴を開けずに直接材料にねじ込むことができます。

    これにより、作業時間を短縮し、簡便な取り付けを実現します。主に家具製作、建築、屋内装飾などで使用され、素早く効率的な取り付け作業を行う際に重宝されます。

    ボルトの種類と用途

    ボルトの種類と用途

    六角ボルト

    六角ボルトは、頭部が六角形の形状をしているボルトで、ナットを使用して取り付けるタイプのボルトです。高い耐久性と強度を持ち、広範な用途で使用されます。

    主な用途は構造物の組み立てや固定です。建築、自動車、機械工学、航空宇宙などの産業分野で広く使用され、安定性と信頼性の高い結合を提供します。

    六角形の頭部はレンチやスパナを使用して締め付けることができ、強力な接合を実現します。六角ボルトはその堅牢な構造と広い適用範囲から、多くの重要な組み立て作業で使用されています。

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    六角穴付きボルト

    六角穴付きボルトは、ボルト頭に六角形の穴が設けられた特殊なボルトです。この穴は六角レンチや六角ビットを使用して締め付けるためのものです。六角穴付きボルトは、一般的なボルトよりも取り外しやすく、盗難や不正な解体を防ぐために使用されます。

    主な用途は、セキュリティや防犯に関連する場所や装置です。駐車場のゲート、セキュリティカメラの取り付け、防犯フェンスなどに使用されています。六角穴の形状により、一般的な工具では取り外すことが難しくなります。そのため、適切な工具を持つ人にしか取り外しができず、不正な操作を防止することができます。

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    低頭ボルト

    低頭ボルトは、頭部が一般的なボルトよりも低い高さになっているボルトです。この特徴的なデザインは、特定の用途や制約された空間に適した取り付けを可能にします。

    主な用途は、狭いスペースや浅い穴などの制約がある場所での使用です。機械部品の取り付け、電子機器の固定、自動車や自転車の組み立てなどで活用されます。

    低頭ボルトは一般的なボルトよりもコンパクトで、部品の寸法や設計に合わせて適切な取り付けができます。また、見た目もスッキリとした仕上がりになります。制約のある状況で頭部の高さを最小限に抑える必要がある場合に、低頭ボルトが有用です。

    フランジ付きボルト

    フランジ付きボルトは、頭部にフランジ(広がった部分)が付いているボルトです。

    フランジはワッシャーの役割を果たし、広い面積で荷重を分散させることができます。主な用途は、薄い材料や穴の大きさが大きい場合の固定や接合です。

    フランジ付きボルトは特に薄い板やプラスチック、ソフトな材料に使用され、強度や耐振動性を向上させます。また、フランジによる密封効果も期待できるため、液体や気体の漏れを防ぐために使用されることもあります。

    建築、自動車、航空機など、さまざまな産業で使用され、耐久性と信頼性の高い接合を実現します。

    機械式駆動部品の紹介

    機械式駆動部品で、代表的なものを紹介します。

    歯車

    歯車は、回転運動を伝えるために使用される機械部品であり、様々な用途で利用されます。

    主な用途としては、速度やトルクの変換、回転方向の変更、回転運動の伝達などがあります。歯車は大小の歯車を組み合わせることで、回転数や力の増減を実現し、機械の動力伝達や制御を行います。

    自動車のトランスミッション、産業機械のギヤボックス、時計のムーブメントなど、さまざまな機械や装置で歯車が重要な役割を果たしています。歯車の適切な設計と組み合わせにより、効率的な動力伝達や精密な動作が実現され、機械の性能向上に貢献します。

    チェーン

    チェーンは、複数の連結されたリンクからなる駆動部品であり、様々な用途で広く使用されています。

    主な用途としては、力や運動の伝達、連結や支持、移動などがあります。自動車やオートバイの駆動系、自転車のチェーン、産業機械やコンベアシステムの駆動装置などで利用されます。

    チェーンは高い強度と耐久性を持ち、長い距離で力を伝達することができます。さらに、リンクの連結部を軸とするため、曲がりや屈曲にも対応しやすい特徴があります。

    これにより、様々な形状やサイズの駆動や運搬を実現し、効率的な動力伝達や物流の改善に貢献します。

    クラッチ

    クラッチは、回転運動を制御するための装置であり、様々な用途で活躍しています。

    主な用途としては、動力伝達の切り替えや回転の制御があります。自動車やオートバイのトランスミッションにおいて、エンジンと駆動輪の間の動力伝達を切り替える役割を果たします。

    また、機械工具や産業機械などでも、回転運動を適宜停止させたり、回転速度を制御したりするために使用されます。

    クラッチは、適切な操作によって動力伝達を開放したり、接続したりすることができます。これにより、効率的な制御や操作性の向上、機械や車両の保護、快適性の確保などが実現されます。

    まとめ

    ネジには、先端形状や頭部形状、材質、表面処理などによって多様な種類があり、用途に合わせた正しいネジの選定は、製品の強度や耐久性を確保するために非常に重要な作業です。

    ネジの性質や種類を理解し、目的に合った適切なネジ選びを心がけましょう。

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