半固定抵抗器(トリマー) 通販 各種メーカー【RS】
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    半固定抵抗器・トリマポテンショメータ

    半固定抵抗器とは?

    半固定抵抗器(トリマー)は、電子回路における微調整や校正を目的とした可変抵抗器の一種です。設計時やメンテナンス時に一度だけ調整され、その後は固定されることが多いため「半固定」と呼ばれます。主に電圧や電流、信号のバランスを細かく調整する用途で利用され、家庭用機器から産業用制御システムまで幅広く活躍しています。

    半固定抵抗器の仕組み

    基本構造は三端子で、両端が抵抗体の両端、中央が可動接点(ワイパー)に接続されています。ワイパーの位置を調整することで、抵抗値の分圧比を変え、出力信号や電圧を制御することができます。

    この仕組みにより、初期設定のキャリブレーションや信号オフセットの補正、センサのゼロ点調整などが可能になります。国内のIoT機器や再生可能エネルギー制御装置では、センサとの整合性を取るための内部調整に半固定抵抗器がよく使われています。また、AI関連の組み込み装置では、学習デバイスの動作安定性を保つ微調整手段としても活用されています。

    半固定抵抗器とポテンショメータの違い

    可変抵抗器という点ではポテンショメータと似ていますが、使い方と構造に違いがあります。ポテンショメータはユーザーが手動で頻繁に調整する用途に設計されており、ノブやスライダーによって直感的に操作できます。一方、半固定抵抗器は一度設定した値を基本的に変更しない前提で設計されており、小型で回しにくい形状になっています。

    また、耐環境性にも違いがあります。ポテンショメータは操作性が重視されるため開放的な構造が多いですが、半固定抵抗器は密閉構造が多く、ホコリや湿気への耐性が高い点が特徴です。これにより、風力発電のような屋外機器や、半導体製造設備のような高精度が求められる場所での使用に適しています。

    半固定抵抗器の種類

    多様な構造と取付方式により、用途に応じた選定が可能です。

    • ピン半固定抵抗器:スルーホール実装用で、標準的なプリント基板に直接取り付け可能。
    • Jフック半固定抵抗器:曲げられた端子が特徴で、手はんだ付けや特定の基板に向いています。
    • **表面実装トリマー:**SMD形式で、自動実装ライン向けの高密度設計に最適。
    • 多回転型半固定抵抗器:精密な調整を必要とする回路に使用。調整が細かくできるため、計測機器などで多用されます。
    • 単回転型トリマー:コスト効率に優れ、シンプルな構造で一般的な調整用途に向いています。
    • 密閉型トリマー:湿度や粉塵から内部を保護するため、過酷な環境でも安定した動作が可能です。

    半固定抵抗器の利点

    半固定抵抗器は、信号の精密調整と回路の安定性確保において数多くの利点があります。

    • 精密な初期設定:センサ出力やアンプのゲイン調整に適しています。例:AIデバイスの校正、温度センサのゼロ点補正。
    • 小型設計が可能:小さな基板スペースに収まるため、省スペース設計に貢献。例:ウェアラブル機器、ドローンの制御基板。
    • 耐久性のある構造:密閉タイプは外部環境に強く、メンテナンスフリー。例:風力発電の屋外機器、鉄道用制御盤。
    • 調整の確実性:一度設定すれば簡単に動かない構造。例:医療機器のセンサ設定、通信装置の出力制御。
    • 多様な実装形式:スルーホール、表面実装、Jフックなど基板設計に合わせた選定が可能。

    短所としては以下の点が挙げられます。

    • 調整が面倒:専用工具が必要で、頻繁な操作には不向き。
    • 調整中の破損リスク:小型で繊細なため、過度な力がかかると破損する可能性があります。

    半固定抵抗器の選び方

    使用環境や回路設計に応じて、以下の要素を考慮する必要があります。

    • 定格電力:0.05W~0.5Wが一般的で、電力負荷に応じた選定が必要です。
    • 外形寸法(直径):装置内スペースに合うサイズを選びます。狭いスペースには小径のトリマーが適しています。
    • 端子形状:ピン、Jフック、ラグなど、実装方法やはんだ付け方式に合わせて選定。
    • 実装タイプ:表面実装(SMD)かスルーホールか、基板設計と生産方式に応じて選びます。
    • シャフト形式:調整方向や回転数に応じて、単回転・多回転を選びます。

    半固定抵抗器の用途

    さまざまな調整ニーズに対応できるため、幅広い分野で使用されています。

    • 通信機器:送信出力や周波数の微調整に使用されます。
    • 産業機器:センサ調整や基準電圧の設定に不可欠。
    • 再生可能エネルギー設備:太陽光発電インバータの微調整などで活用。
    • 医療機器:体温センサや心電計の信号整合に利用。
    • 家庭用電化製品:洗濯機や炊飯器などの内部電圧調整回路で活躍。

    半固定抵抗器の主なメーカー

    信頼できるメーカーから選ぶことで、長期的な安定性と精度が期待できます。

    • Bourns:トリマー市場の代表的メーカー。豊富な種類と高い信頼性で知られています。
    • TT Electronics:産業用途に特化した製品ラインが充実。
    • TE Connectivity:小型化と高精度を両立した設計で高い評価を得ています。
    • Vishay:グローバルに展開する電子部品大手で、トリマーも高性能。
    • パナソニック:国内での安定供給と品質の高さに定評があります。
    • 東京コスモス電機:長年の信頼と実績を持つ国内メーカー。

    半固定抵抗器は、調整性と信頼性を両立させる電子部品として、今後もさまざまな分野で重要な役割を果たしていくことが期待されます。

    半固定抵抗器用RSコンポーネントのご紹介

    RSは、日本全国で使用される半固定抵抗器の世界的なサプライヤーとして認知されています。当社は、日本の高い性能・信頼性基準を満たすトリマーを提供しており、産業用途から革新的なプロジェクトまで対応する幅広い半固定抵抗器を卸売価格で取り扱っています。おすすめ品や交換部品も低価格でご用意しています。配送については、配送ページをご確認ください。

    3023 製品が以下で見つかりました 半固定抵抗器・トリマポテンショメータ

    TE Connectivity
    470Ω
    1
    スルーホール
    スルーホール
    0.15W
    上面調整
    CB10
    ピン
    ±20%
    11mm
    -
    ±500ppm/°C
    -
    -
    -
    -
    -
    -25°C
    Bourns
    50Ω
    12
    表面実装
    表面実装
    0.25W
    側面調整
    3224
    J-フック
    ±10%
    4.8mm
    -
    ±100ppm/°C
    -
    -
    -
    1.5 mm
    -
    -65°C
    Bourns
    10kΩ
    25
    スルーホール
    スルーホール
    0.5W
    側面調整
    PV36
    はんだピン
    ±10%
    9.6mm
    -
    ±100ppm/°C
    -
    -
    -
    2 mm
    -
    -55°C
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