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      • 発行日 2023年6月1日
      • 最終変更日 2023年11月7日
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    コンタクトプローブとは?使用方法と先端形状の選び方

    この記事では、コンタクトプローブとは何なのかと、コンタクトローブの使用方法と先端形状の選び方について解説しています。

    コンタクトプローブとは?

    コンタクトプローブとは、電極に接触させるだけで導通検査が行えるプローブのことです。はんだ付けやコネクタ接続をせず、プリント基板や電子部品の検査を行うことができます。プランジャーという可動部と本体であるバレル、そしてパイプの中に入っているバネによって構成されます。プランジャーがストロークし、検査対象である物質に適度な荷重をかけながら接触することから検査が可能です。以上のようにコンタクトプローブとは、検査対象物に接触するだけで導通検査が行える部品のことを指します。

    コンタクトプローブの使用用途

    コンタクトプローブの使用用途は幅広く、次のような多くの電子部品の導通検査で用いられます。

    コンタクトプローブの検査対象となる電子部品

    • 半導体
    • 液晶パネル
    • 基板
    • コネクタ
    • コンデンサ
    • センサー
    • 電池

    以上のような検査対象物に対し、インサーキットテスト用のデータ収集や、ファンクションテストにおける動作確認などの用途で利用されることが一般的です。断線・短絡などの検査が行えるだけでなく、高周波測定やインピーダンスのチェック、電子回路における部品のパラメータチェックも可能。コンタクトプローブはさまざまな部品の動作やパラメータを確認するために、幅広い用途で活用されています。

    コンタクトプローブの名称と構造

    先端をプランジャー、本体をバレルと呼び、先端のコンタクト性向上だけでなく、バレル内部のバネ圧や構造を最適化することで、固有抵抗とバレル内部の接続抵抗値の安定化を図っています。バレル(内部・外部共)は、金メッキを施すことで腐食防止しています。ソケットも、接触抵抗と腐食防止のために金メッキを施してあります。

    また、構造上、細いコンタクトプローブは、はんだ付けしたリード線が隣のソケットとの接触を防止するため、ソケットにリード線を付属させています。

    コンタクトプローブ用ソケットの使用方法

    ソケットは、一部に太い部分(圧入リングや3点リブ)があり、そこを圧入することでソケットを止めます。取り付け穴サイズの精度に十分に注意してください。

    ベースになるアクリルやデルリンなどに、圧入リングや3点リブよりも少し細かい穴を開けて、ソケットを圧入します。リングやリブで保持することになりますので、ベースはあまり厚くなくても大丈夫です。

    コンタクトプローブの接触抵抗を小さくする方法

    接触抵抗を小さくするには、接触面積を大きくするためにより太いプローブを選択するか、スプリング圧力の高いプローブを選択してください。 プランジャーが動く(摺動する)と抵抗値は一時的に高くなります。抵抗値が安定するのはプランジャーが止まった位置ですが、カタログのフルストロークの3分の2の位置が最も安定します(フルストロークが3mmのプローブの場合、2mmのストローク寸法を推奨します)。

    コンタクトプローブの種類と先端形状の選び方

    以下の表に、コンタクトプローブの種類と先端形状の選び方をまとめました。

    コンタクトプローブの種類と先端形状の選び方

    特徴あるコンタクトプローブ

    最近は、鉛フリーはんだで製造される基板も多くなり、従来のはんだと比較してフラックス面が厚くなる傾向にあります。先端形状が4つ割りの王冠(OW / OWH)タイプには、フラックスに負けないように先端を鋭角にすることで、コンタクト性と共にフラックスが詰まりにくいセルフクリーニング機能もあります。先端がフラット(FL / FLH)タイプ、またはカップ(CU / CUH)タイプは、テスト端子をコンタクトするのに最適です。

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