相手にあわせる
~ アダプタとATT ~
—— インピーダンスが合うものを使えば良いんですよね。
インピーダンスが合致したものを使うのは大前提ですが、例えば、測定対象はSMAコネクタ、測定器入力はNコネクタになっているなど、そのままでは接続できないこともあります。そうした場合には、変換用アダプタを利用します。また、アンプの出力のような、レベルの大きな信号を測定する場合には、アッテネータ(減衰器)を介して、レベルを測定器の入力条件に合致させます。アッテネータには減衰量が固定のもの(アッテネータパッド)と可変式のものがあります。どちらも特性インピーダンスや周波数特性、耐電力などを満たす必要があるのはもちろんですが、可変式のものは設定の再現性が良いものを選択するのもポイントです。
なお、アダプタやアッテネータに限らず同軸コネクタを有する測定器や補助具類を使用する場合には、接続部分に変形や損傷が無いことを必ず確認してください。変形や損傷があるとインピーダンスに乱れを生じます。例えば、スペクトラムアナライザによる測定では、不整合の有無は結果からは判別できないので、事前の目視チェックは重要です。
図2:固定アッテネータ(左)と可変アッテネータ(右)