デジタルマルチメーターを安全に使用するためには、次のような注意点を守って使いましょう。
電流用測定端子に電圧をかけないこと
電流用測定端子には、決して電圧をかけないよう注意しましょう。もし電圧を入力してしまうと、導電状態に近いところに電圧をかけることにより短絡事故を招きかねません。デジタルマルチメーターを使う際には、電源を切った状態で接続をすることと、測定終了後はリードを抜いて設定を電圧測定に戻して癖をつけるようにしてください。
メーカーによってはクランププローブを使用して電流測定をすることをおすすめしていることもあり、デジタルマルチメーターに電流測定機能が搭載されていない場合もあります。以上のように電流用測定端子に電圧をかけることは非常に危険なので、使用する際には十分に注意しましょう。
通電動作中に回路の接続を行わないこと
通電動作中に回路の接続を行わないことにも注意が必要です。通電中の回路に接続すると、デジタルマルチメーターが故障するだけでなく、感電事故のリスクも高まります。万が一の場合に備えて、多くの製品には保護回路としてヒューズが設置されていますが、利用者が安全性を意識して注意することが最も大切です。