- 発行日 2024年6月28日
- 最終変更日 2024年6月28日
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SATAケーブルガイド
SATAケーブルガイドでは、SATAケーブルとは何か、SATAケーブルの種類、SATAケーブルの選び方について紹介します。
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SATAケーブルとは?
SATA(Serial Advanced Technology Attachment)またはシリアルATAケーブルは、ハードディスクなどを接続するためのPCケーブルの一種です。
SATAは、主に記憶装置用途のコンピュータバス接続に使用されるコネクタインターフェイス規格です。この用途では、ケーブルは大容量記憶装置(ハードディスクドライブ、光学ドライブ、ソリッドステートドライブなど)をマザーボードなどのホストバスアダプタに接続します。
SATAケーブルは、以下のデバイス等を接続することができます:
- ハードディスクドライブ
- 光学ドライブ
- ソリッドステートドライブ
ホットプラグは、SATAケーブルの対応により可能です。このプロセスでは、コンピュータの電源を入れたまま、周辺機器やデバイスを接続・取り外すことができます。ホットプラグ機能は、再起動せずに、追加されたデバイスが自動的に認識されます。
SATA vs PATA
2001年に初めて導入されたSATAケーブルは、従来の製品よりも高速なデータ転送を提供します。各SATAインターフェースのデータ転送速度の詳細については、以下を参照してください:
SATAインターフェース | 転送速度 | 帯域幅のスループット |
---|---|---|
SATA I | 1.5Gb/s | 150MB/s |
SATA II | 3Gb/s | 300MB/s |
SATA III | 6Gb/s | 600MB/s |
一方、パラレルATA(PATA/Parallel Advanced Technology Attachment)ケーブルは規格が古く、速度も遅いため、現在ではほとんど使われていません。
HDD対応SATAケーブルの取付け方
![SATA Cable for HDD Applications](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1482277278/F7903909-01.jpg)
SATAケーブルの取り付けは、複雑な作業ではありませんが、安全で取り付けることが重要です。取り付け方法は、SATA ケーブルの目的によって異なります。
HDDを交換する場合、SATAケーブルをマザーボードから取り外す必要はありません。この方法では、新しいHDDが正常に装着された後、HDD自体に取り付けられているSATAケーブルコネクタを取り外し、交換する必要があります。
一方、SATAケーブルを使用してシステムに記憶装置を追加する場合、既存のハードドライブに対処する必要はありません。代わりに、以下の手順を実行することが必要です:
- 新しいハードドライブをPCケースの空きベイに挿入します。新しいドライブと既存のドライブの間に一定の空間があることが理想的で、より良いエアフローになります。
- SATAケーブルの接続ポートに簡単にアクセスできることを確認し、ドライブを所定の位置に固定します。
- SATAケーブルをハードドライブのポートに接続し、ケーブルのもう一方の端をマザーボードに接続します。既存のHDDとの接続を妨げないように注意してください。
- プライマリドライブは、マザーボードの一番下のSATAポート(通常はSATA 0またはSATA 1)に接続します。
- すべての接続を確認し、PCケースを閉じ、安全を確認したらシステムの電源を入れ、作業を完了します。
- 仕様によっては、新しいドライブをフォーマットしたり、オペレーティングシステムを再起動する必要があります。
マザーボードへのSATAケーブルの取り付け方は少し異なります。これらのケーブルには、不意の切断を防ぐためのラッチがあります。また、接続に必要な挿入力も低くなっています。
SATAケーブルの種類
SATAケーブルには様々な種類があり、長さやコネクタの種類、ブランドによって異なる製品まで多種多様です。最適なSATAケーブルは、セットアップや個々の要件によって異なるため、SATAケーブルを購入する前に、SATAケーブルの種類を確認することが重要です。
SATAケーブルのコネクタには、電源用とデータ用の2種類があります。2つの種類の違いを識別する最も簡単な方法は、データ用は小さい方(通常は7ピン)で、電源用は大きい方(通常は15ピン)です。
ミニまたはマイクロSATAケーブルは、内蔵ドライブや小型コンポーネントに使用できます。e-SATAケーブルは、コンピュータやノートPCをハードドライブなどの外付けSATAデバイスに接続するのに適しています。
SATAケーブルの主な種類を簡単に説明します:
SATAケーブルの種類 | 説明 | 用途 |
---|---|---|
e-SATA | 0.5~2mの長さのケーブルが利用可能 | PCへの外部接続 |
薄型SATA | ロープロファイルコネクタ付き薄型SATAケーブル | グラフィックカード |
マイクロSATA | SATAデータケーブル | 内部ドライブとバックプレーン用途 |
SATAブラケット | デュアルポートe-SATA拡張ブラケット | コンピュータ出力とe-SATAドライブの互換性を取る |
SATAブリッジ | デバイス間のブリッジとして機能するSATAインターフェース | ATAデバイスをSATAマザーボードまたはPCIカードに接続 |
SATA電源ケーブル | SATAインターフェース電源ケーブル | SATA電源とデータケーブル用の電源アダプタ、延長ケーブル、スプリッタの接続 |
SATA-SATA | 様々な長さに対応する標準SATAケーブル | 標準SATA用途 |
SATAケーブルの選び方
SATA電源ケーブルコネクタ
SATA電源ケーブルコネクタは、2種類のうち大きい方で、15ピンです。コネクタ内の3つのピンは並列に動作し、異なる電圧(3.3V、5V、12V)を供給します。古いバージョンでは、4ピンのモレックスコネクタ(PATAケーブルで使用される標準)も提供されていますが、最近のSATA電源ケーブルのほとんどは、新しい15ピンコネクタになっています。SATA電源ケーブルの特長は、電流容量を増やし、電気インピーダンスを低減することです。
SATAデータケーブルコネクタ
前述の通り、SATAデータコネクタは通常7本のピンが付いています。標準的な構成では、ケーブルの一端がハードドライブに接続され、もう一端がマザーボードに接続されます。SATAデータケーブルは小型で、システム冷却用のスペースを追加できます。また、これらのデータコネクタには差動信号が取り扱えるようになっている為、転送中のデータ損失を低減します。
SATAピン配置
SATAインターフェースには、データインターフェース用に7つのピンがあります。標準的なSATAケーブルピン配置の詳細は以下の通りです:
ピン番号 | 名称 | 機能 |
---|---|---|
1 | GND | 電源GND |
2 | A+ | データ送信(+) |
3 | A- | データ送信(-) |
4 | GND | 電源GND |
5 | B- | データ受信(-) |
6 | B+ | データ受信(+) |
7 | GND | 電源GND |
SATA-USB電源ケーブル
SATAケーブルは、SSDドライブとの併用やノートPCのデータ転送に最適です。USB技術を活用したSATA-USBケーブルは、さまざまなPC、ノートPC、デバイスとシームレスに動作し、簡単に使用できるように設計されています。SATA-USBインターフェースアダプタも利用可能です。
SATAケーブルの用途
SATA電源ケーブル
SATA電源ケーブルに関して、15極、電源用、データ用いずれもコネクタピンのピッチは同じですが、それぞれ接続方法が異なります。
また、代替用の電源コネクタを備えたPC電源用のアダプタが一般的に入手可能です。
HDD用SATAケーブル
PCでは、SATAケーブルを使用してハードディスクをマザーボードに接続することができます。ハードディスクは通常、複数の接続ポートを備えており、そのうち1つはSATAに対応しています。SATAケーブルはハードディスクへの電源供給も行うため、追加のハードディスク電源ケーブルは必要ない場合もあります。
SATAケーブルは、その形状がCPU内部のエアフローを妨げないように設計されているため、空冷効果を高めることができます。
また、SATAケーブルは、e-SATA入力を介して外付けハードドライブをPCに接続するために使用できます。同様に、ハードドライブがUSB入力に対応している場合は、SATA-USBアダプタを使用して外付けハードドライブをコンピュータに接続することも可能です。
ノートPC用SATAケーブル
標準的なPCではなくノートPCを使用している場合、ノートPCの記憶装置(HDD、SSDなど)はマザーボードに直接接続される場合があります。その場合、SATAケーブルは不要です。マザーボードと記憶装置に接続されたブレークアウトボードには、ノートパソコン用に設計された細くて平らなSATAケーブルを使って接続します。
SATAケーブルの長さ
SATAケーブルはPCケース内部で使用されるため、ケーブル長は短くなっています。最も長いケーブルは1メートル程度です。より長いSATAケーブルも入手可能ですが、標準的な組み立てでは余分なケーブル長は必要ないため、あまり使用されません。
SATAケーブルのブランド
SATAケーブルには、業界で主要なブランドの製品を含む多くの種類があります。以下に、耐久性に優れた高品質のSATAケーブルを提供する主なブランドを紹介します。
よくある質問
SATAケーブルは速度に影響しますか?
SATAケーブルの種類によって、速度が異なります:
- SATA 1: 1.5Gbps
- SATA 2: 3.0Gbps
- SATA 3: 6.0Gbps
また、SATAケーブルには下位互換性があります。
SATAケーブルは今でも使われていますか?
最新のノートPCには通常、専用のSATAケーブルが内蔵されており、PCI Expressのような代替の高速技術も利用できるようになりましたが、SATAケーブルは今でも広く使用されています。最新のハードドライブはSATAインターフェイスを使用しており、数少ない旧型のハードドライブのみがPATAインターフェイスを使用しています。