スイッチとは
まず「スイッチ」とは、「切り替える」役割を持つ装置のことです。 一般的には電流の流れをコントロールして電源を入れたり切ったりするためのスイッチをよく目にしますが、切り替えるための役割を担う装置はすべてスイッチと言えます。
そのため、電気の流れを切り替えるための回路装置もスイッチと呼ばれます。
スイッチという名称は英語の「switch」に由来しており、「switch」には「変更」「転換」「分岐器」という意味があるので、その他、何かを切り替える特性を持つ装置であれば、すべてスイッチと呼ぶことができます。
スイッチの種類と用途
それではスイッチの選び方の基礎知識として、種類ごとの用途について見ていきましょう。
押しボタンスイッチ
押しボタンスイッチはインターホン・ゲームのコントローラーなど、ボタンを押して何かを反応させる用途に用いられます。
スライドスイッチ
スライドスイッチはおもちゃ・ホビー用品・小型電化製品などにおいて、つまみを左右に動かすことで回路を切り替える目的で活用されるスイッチです。
トグルスイッチ
トグルスイッチはホビー用品・回路切替の工作部品などで、つまみを左右に倒して回路を切り替える目的で使用されます。
マイクロスイッチ
マイクロスイッチは工作機械・自動化機などに用いられます。わずかな動きや電気信号を変換させることから、自動制御される機械に搭載されるスイッチです。
ディップスイッチ
ディップスイッチはサーボコントローラ・温調器・産業用機械などで活用されるスイッチ。特に、設定の変更頻度が高くない回路に対して用いられます。
シーソースイッチ
家電製品・照明機器・工作機械・複合機・ロボットなどの電源スイッチとしてなどに使われるスイッチ。凹凸が小さいため、家電製品に用いられる用途で多く見られます。
リードスイッチ
リードスイッチの用途は家電製品・ノートパソコン・ガスメーター・自動車電装などです。センサー機能を持つことから、スイッチとしてだけでなく磁気センサーにも活用されています。
ロータリスイッチ
ロータリスイッチは、ホットプレートやグリル鍋の温度調整スイッチとして頻繁に見られます。軸を回転させて電流を操作できるため、電流の強弱を調整する目的で使用されるスイッチです。
フットスイッチ
フットスイッチは工業機械・プレス機械・旋盤・ミシンなどで活用されます。両手が使えない状態で機械を操作しなければならないときの足踏み用スイッチです。
タクタイルスイッチ
タクタイルスイッチはパソコンキーボードで使用されるスイッチです。その他、プリンタ・複合機などのOA機器、調湿器・空調機・計測器・医療機器の操作ボタンとして活用されています。
キーロックスイッチ
キーロックスイッチは工作機械・産業機械など危険性のある機械のスイッチとしての用途が主です。スイッチに鍵をかけて安全性を維持したいときに使用されます。