• 発行日 2023年2月6日
    • 最終変更日 2025年8月12日
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【2025年最新版】電気配線の色コード完全ガイド|用途別・規格別にわかりやすく解説

電気配線の色分けは、作業の安全性と効率性を高めるために欠かせないルールです。本記事では、日本国内および国際的な配線色コードの基本から、単相・三相・アース線の色の意味、誤接続のリスクと対策までをわかりやすく解説します。

日本国内の配線色コード(JIS規格)

配線色コードとは、電線の役割を色で識別するためのルールです。これにより、施工者や保守担当者が誤接続を防ぎ、安全に作業を行うことができます。色のルールは国や規格によって異なるため、正しい知識が求められます。

配線コード(JIS規格)

日本ではJIS規格(JIS C 0446)に基づき、電線の色分けが定められています。

単相2線式

  • 黒:電圧側(ライブ線)
  • 白:中性線(ニュートラル)

単相3線式

  • 黒・赤:電圧側(ライブ線)
  • 白:中性線

三相3線式/4線式

  • 赤・白・青:三相電源の各相
  • 緑/黄緑ストライプ:接地線(アース) ※古い建物では異なる色が使われている場合があるため、注意が必要です。

アース線(接地線)の色と役割

アース線は、漏電時に電流を地面に逃がすことで感電や火災を防ぐ重要な配線です。日本では、緑または緑/黄ストライプが一般的です。国際規格(IEC)でも同様の色が推奨されています。

弱電配線の色分け(DC電源など)

  • 赤:プラス(+)
  • 黒:マイナス(−)
  • 白・ライトブルー:信号線や中性線として使用されることも 弱電系ではメーカーや用途によって色の意味が異なる場合があるため、仕様書の確認が必須です。

国際規格との違い(IEC、BS、NECなど)

海外製品や設備を扱う場合、配線色の違いに注意が必要です。各規格との違いは以下の通りです。

規格
ライブ線
中性線
アース線
日本(JIS)黒・赤白・ライトブルー緑/黄緑
IEC(国際)緑/黄緑
英国(BS7671)緑/黄緑
米国(NEC)黒・赤

配線色の誤接続によるリスクと対策

誤った配線色の接続は、以下のような重大なリスクを引き起こします:

  • 感電事故
  • 機器の故障
  • 火災の発生

対策:

  • 色の識別が難しい場合はテスターで確認
  • 古い配線は更新または明示的なラベリングを行う
  • 作業前に必ず電源を遮断

FAQ

まとめ

配線色コードは、電気工事やメンテナンスの安全性を確保するための基本知識です。正しい色の意味を理解し、規格に沿った配線を行うことで、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。

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