- 発行日 2023年2月17日
- 最終変更日 2025年1月8日
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木ネジガイド
用途に応じた木ネジのサイズや種類を簡単に説明します。
![](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_1248,h_180,c_crop,c_fill,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1669301418/RS%20CONTENTFUL/Discovery/Hero%20Banners/Wood%20Screws/SEO_Guide_Banner_5120x360px109Wood_Screws.jpg)
木ネジとは
木ネジは、主に木製の材料をしっかりと接続するために使用されます。チップボード、MDF、軟材(針葉樹)、硬材(広葉樹)に対応します。木ネジにはさまざまな種類があり、木の割れを防ぐためのシャンク、進みを速めるための二条ネジ、下穴を開ける必要のない先端などの特徴があります。また、さまざまな駆動部や頭部形状があります。しかし、ポジドライブと皿穴が最も一般的です。
もともと木ネジは真鍮や鉄でできていて、頭に向かって軸が太くなっていく特徴がありました。このタイプのネジを確実に取り付けるためには、下穴が必要ですが、最近の木ネジは、頭に対して軸の太さが均一になっています。そのため、必ずしも下穴を開ける必要はありません。
木ネジのサイズとサイズ表
適切なサイズのネジを選ぶことはとても重要で、木材の幅に合わせてネジの太さを決めます。また、ネジが想定荷重を支えることができるかどうかも確認する必要があります。
ネジの直径やゲージは数字で示されており、最も一般的な木ネジは、#6、#8、#10です。数字の大きさは、そのままネジの太さを表します。目安としては、#8は一般的な用途に、#6は細かい木工作業に適しています。
RSで取り扱いのある各種サイズの木ネジを以下に記載します。
![Wood Screw Sizing Chart](https://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/f_auto/q_auto/v1675950097/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/Wood_Screw_Size_Chart.jpg)
木ネジの特徴と種類
それでは、木工用ネジの特徴と種類について見ていきましょう。木ネジは大きく分けると半ネジタイプと全ネジタイプに分けられますが、その他、素材や形状によりさらに細かな種類に分けられます。
木ネジの特徴
木ネジには、半ネジタイプと全ネジタイプがあります。鉄製のネジは、その強度と汎用性の高さから、木工やインテリアのDIYに最適とされています。「製造用ネジ」を使用するのが一般的になっています。これらのネジは、先端とネジ山がはっきりしていて、最も硬い木材を貫通するのに十分な強度と鋭さを備えています。また、強い力で打ち込んだり、穴を開けたりするのに必要な耐久性も備えています。
木ネジは先端が尖っているので、正確に木の中を進むことができます。また、ネジ山がシャンクを包み込むようになっているので、確実に進めることができます。硬材には細目のネジ、軟材や合板には粗目のネジを使用することをお勧めします。
木ネジの種類
木ネジは形状により次のような種類に分けられ、それぞれ特徴や用途が異なります。
・コーススレッド
コーススレッドはネジ山が粗いタイプの木ネジです。木材に食い込む力が強いため、木材同士を強固に締結したい場合や、抜けにくくしたい場合に適しますが、木割れしやすいというデメリットがあります。
・スリムビス
スリムビスは木割れしにくいタイプの木ネジです。細くネジ山が浅いことからコーススレッドより木割れしにくいことが特徴。縦方向に切り込みを入れることで、あらかじめネジ穴を開けておかなくても、美しく仕上げることができます。
・ミニビス
ミニビスはサイズの小さな木ネジのこと。ネジ頭が小さいうえにボディサイズも小さく、ち込んだ後に目立ちにくいため、外観的な美しさを重視する際に役立ちます。しかし、細く小さいため損傷することも多く、丁寧に取り扱うことが必要です。
・タッピングネジ
タッピングネジは木ネジに似ていますが、プラスチックなどを締結するために使用されるネジです。木ネジとしても使えますが、木ネジに比べて耐久性は低いとされます。
木ねじの種類
木ねじには、半ねじタイプと全ねじタイプがあります。鉄製のねじは、その強度と汎用性の高さから、木工やインテリアのDIYに最適とされています。「製造用ねじ」を使用するのが一般的になっています。これらのねじは、先端とねじ山がはっきりしていて、最も硬い木材を貫通するのに十分な強度と鋭さを備えています。また、強い力で打ち込んだり、穴を開けたりするのに必要な耐久性も備えています。 木ねじは先端が尖っているので、正確に木の中を進むことができます。また、ねじ山がシャンクを包み込むようになっているので、確実に進めることができます。硬材には細目のねじ、軟材や合板には粗目のねじを使用することをお勧めします。
木ネジのネジ頭の種類
ネジ頭を特徴づける重要な要素は、形状とドライブタイプの2つです。駆動部にはさまざまな種類がありますが、主なものは以下のとおりです。
スロット(マイナス)ネジは、最も一般的な駆動部のネジです。マイナスドライバーで回転させて材料に打ち込むシンプルな溝が特徴です。
フィリップス(プラス)ネジは、スロットタイプよりもはるかに機能的に優れています。さまざまな木の素材にしっかりと打ち込むことができます。ただし、最後の部分を締め込む際に、若干のスリップが起きることがあります。その結果、ネジやドライバーが破損してしまうことがあります。
スクエアネジは、別名ロバートソンネジ、フィリップスネジに比べて多くのメリットがあります。このネジは頭が四角いので、スリップが大幅に減ります。通常、ポケットネジのセットに入っています。
スターヘッドネジも、木工用としての人気が高まっています。信頼性が高く、大きなトルクにも対応しています。
以下に、木ネジの頭部形状の種類を紹介します。
木ネジの素材
前述のように、木ネジの素材はさまざまな種類があります。真鍮、ブロンズ、アルミなど、用途に合わせて選ぶことができます。しかし、最も一般的で幅広い用途に使われているのはスチール製のネジです。
従来のスチール製テーパー木ネジには問題があったため、石膏ボード用の手頃な価格のネジがよく代用されていました。このネジは、下穴を開けなくても壁板やスタッドに簡単に打ち込むことができます。一方で、非常にもろく高圧下では折れてしまうという欠点がありました。
石膏ボード用のネジにも問題があったため、最新の製造用ネジが選ばれるようになりました。製造用ネジは、強力で信頼性が高く、さまざまな硬材や一部の金属を貫通することができます。また、高負荷の駆動にも耐えることができます。 スチール製のデッキスクリューは、耐腐食性に優れているため、屋外での使用に適しています。また、腐食が懸念される場合には、シリコンブロンズやステンレス鋼製のネジも使用されます。
![Brass Wood Screws](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1579285392/F4833028-04.jpg)
真鍮製のネジは通常、見た目の美しさが求められる所で使用されます。伝統的に真鍮製の木ネジは、天然の酸性の特性を持つ木材に対してスチール製のネジの代わりに使用され、真鍮製の金物類と組み合わせて視覚効果を高めています。真鍮製の木ネジには、皿形、丸形、丸皿形などがあります。耐腐食性に優れているため、屋外での使用も可能です。
![Stainless Steel Wood Screws](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1495470885/F4833179-01.jpg)
ステンレス鋼製のネジは、さまざまな用途に適しており、多くの種類の木材に使用できます。仕上げに応じてヘッドのタイプを選ぶことができます。ドライバー、コンビドリル、インパクトドライバーでの取り付けが可能です。また、耐腐食性にも優れており、湿気の多い場所でも使用されます。
![Steel Wood Screws](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1496421275/F0529141-01.jpg)
スチール製のネジにはさまざまな種類があり、ほとんどの材質の木材に下穴を開けずに取り付けることができます。また、耐久性や耐腐食性を考慮して、亜鉛メッキや焼き入れを施したスチール製ネジもあります。
一般的な木ネジの取り付け方
木ネジは、適切な長さと強度のものを選ぶことが大切です。高い保持力が必要な場合は、より重いネジを使用します。また、ドライバーの先端も適切な大きさのものを選ぶ必要があります(凹部を丁度埋める大きさ)。前述したように、ネジを打ち込む前に必ずしも下穴を開ける必要はありません。しかし、ここではその手順全体の概要を紹介します。
ステップ1:位置決めをする
下穴を開ける場所に正確に十字のマークを付けます。
ステップ2:下穴を開ける
十字でマークされた部分に直接穴を開けます。
ステップ3:皿穴を開ける
皿もみや座ぐりが必要な箇所には、必要な大きさ・深さの穴を開けます。
ステップ4:ネジを打ち込む
手回しドライバーでネジを打ち始め、電動ドライバーで打ち込みを仕上げます(ネジ穴が裂けないように適度な速度に設定します)。
ネジが利かなくなった木ネジの抜き方
ネジが利かなくなった木ネジを抜くには、さまざまな方法があります。粗悪な工具を使ったり、締めすぎたりしてネジ頭がなめた場合には、まず手回しのドライバーを使って、ネジが滑るのか、利くのかを確認します。また、少し出っ張っているネジは、ペンチでネジの端を掴んで慎重に回すと外せる場合があります。
![Wood Screw](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1607956176/F0529129-01.jpg)
それでも上手くいかない場合は、幅広の輪ゴムとドライバーを組み合わせて、以下のようにして取り外します。
ステップ1:輪ゴムの固定
輪ゴムを親指と人差し指でドライバーの先端に固定し、たるみがないようにします。
ステップ2:ねじを回す
ゴムで覆われたドライバーの先端をゆっくりとねじの頭に差し込み、慎重に回してねじを緩めます。
ねじの取り外しには、専用のエキストラクターを使用する方法もあります。エキストラクターには両端にチップが付いていて、ドリルに取り付け、ドリルを逆回転させて使用します。一方のチップでねじの中心に小さな穴を開け、もう一方のチップをその穴に噛ませてねじを回転させ、木材から抜くことができます。また、エキストラクターを使ってねじの周囲に穴を開けることで、簡単に取り外すこともできます。そして、その穴をテーパープラグで埋めることができます。
![Wood Screw](http://media.rs-online.com/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1483019983/F2631820-01.jpg)
スクリューエキストラクターは以下のように使用します。
ステップ1:エキストラクターを選択する
剥がれたねじを取り外すために、適切なサイズのエキストラクターを選択します。
ステップ2:エキストラクターを装着する
エキストラクターをドリルチャックに挿入し、チャックを締めてしっかりと固定します。
ステップ3:リバースモードに設定する
ドリルを逆回転にセットして、剥がれたねじ頭に穴を開け、もう一方のチップに付け替えて開けた穴にチップを噛ませます。
ステップ4:ねじを抜く
ねじが外れるまでドリルを逆回転させます。
目的に合った木ネジを購入する
木材の種類に適した木ネジを選択する必要があります。容器には、ネジのサイズが明記されています。例えば、「5.00 x 75」と表示されているとしましょう。「5.00」がネジのゲージ、「75」がネジの長さであり、ミリメートルの単位で表しています。
丸皿形や丸形のネジ頭は、装飾的な仕上げが必要な場合に使用されます。特に、家庭用家具の取り付けに適しています。また、ネジ頭が木材の表面と同じ高さにそろう皿頭のネジを購入する場合もあります。一般に家庭で使われる標準的な木ネジの多くは皿頭です。真鍮製の木ネジは、オーク材に起因するサビや腐食に耐性があります。同じ理由により、ステンレス鋼製のネジを使用することもあります。
よくある質問
石膏ボードに木ネジは使用できますか?
石膏ボードの吊り下げには、従来から専用のネジが使われてきました。しかし、木ネジに比べると限界があります。湿気の多い環境で使用すると錆びてしまいます。割れ、欠け、脆弱化のリスクを最小限に抑えるために、皿頭のデッキスクリューを取り付けるという方法もあります。また、そういったネジのシャンク部には耐久性を高めるための工夫が施されており、しっかりと固定することができます。
木ネジの長さはどのくらいが良いですか?
木材の種類、ネジの材質、横方向と縦方向の応力に対する耐久性などが、ネジの適切な長さを決める要素になります。しかし、一般的なガイドラインがありますので、それを参考にして選ぶとよいでしょう。
ネジは、土台となる木材の半分以上の深さまで打ち込まれるようにする必要があります。また、2枚の木材ボードを確実に固定するためには、それに適したネジを使用する必要がありますし、飛び出ていてもいけません。
木ネジはどのくらいの重さに耐えられますか?
目の粗い木ネジには、専用の木材スタッドに取り付ければ45キログラム以上の重さに耐えられるものもあります。
木ネジに下穴は必要ですか?
ネジを取り付ける前に、適切な大きさの下穴を開けておくことをお勧めします。下穴を開けることで、ネジを締める際に木が割れたり、ひびが入ったりしないようにすることができます。これは特に、オークのような複雑な構造の木材にネジを打ち込む場合に重要になります。
また、下穴を開けておくことで、ネジを狙った位置に容易に合わせることができます。また、電動ドリルやドライバーでも、より簡単にネジを締めることができるようになります。逆に下穴がないと、強い力をかけたときにネジが折れてしまう危険性が高くなります。
レンガに木ネジは使えますか?
レンガには木ネジではなく、石工用ネジを使用してください。この石工用ネジは、ラグシールドアンカーやプラグアンカー、その他のアンカーシステムなしで使用するために特別に設計されています。ネジ部が長く(5センチメートル以上)、パターンも木ネジとは異なります。石工用ネジは、金属加工にもよく使われます。
ネジはどこまで打ち込めばいいですか?
適切なネジの長さは、接合する材料の厚さや接合部の向きによって決まります。接合したい材料の厚さの2~3倍以上の長さのネジを使用するとよいでしょう。いろいろな長さのネジを試してみて、目的に合ったものを選ぶ必要があります。ネジが材料を貫通して入りきらない場合は、先端を切り落としてください。あるいは短いネジを使用してください。