小ねじには多くの種類があり、種類により用途も違います。 代表的な小ねじの種類ごとに、どのような用途で使用されるのか見ていきましょう。 皿小ねじの用途 皿小ねじは住宅設備に使われることが多い小ねじです。 横から見えると皿のように座面がすぼまる形になっていて、使用した際にねじの頭が見えにくいという特徴があることから、蝶番などの外見を良くするため住宅設備で頻繁に使用されます。 ナベ小ねじの用途 ナベ小ねじは家電製品・パソコン・自動車・自転車・電気スタンドなどあらゆる用途で活用されています。 また、平座金やばね座金と組み合わせる用途でも使われる小ねじです。 小ねじの中で最も用途が広く一般的であることから、あらゆる場面で見かけられます。 トラス小ねじの用途 トラス小ねじは重量のあるものを固定する際に使用されます。 使用される際にはトラス小ねじだけで活用されることが多く、座金との組み合わせはあまり見られません。 部材と接する面積が大きいことから、重量物の固定に適した小ねじです。 タッピングねじの用途 タッピングねじは取り外しの可能性がなく、しっかりと固定したいときに使われます。 ねじ山が粗く作られているため緩みにくく、取り外しにくいためです。 部材との固定力を高めたいときはタッピングねじが適しています。
小ねじの特徴は、ねじの頭に「プラス」「マイナス」「プラスマイナス」のいずれかの溝が入っていて、溝に対して適合するドライバーでねじ回して対象物を固定することです。 最も一般的なのはプラスの小ねじで、マイナスの小ねじよりもドライバーが噛み合いやすく、作業しやすいことが特徴となります。 マイナスの小ねじは横一本の溝のみが入っているタイプで、プラスの小ねじに比べて作業しにくいことからあまり使われなくなりましたが長い歴史を持ち、15世紀頃からプラスの小ねじが登場するまでは広く活用されていた小ねじです。 そしてプラスマイナスの小ねじは、プラスの溝のうち一本のみが長くなっており、プラスドライバー・マイナスドライバーの両方で締められます。 小ねじは皿小ねじ・なべ小ねじ・バインド小ねじ・トラス小ねじなど、さらにさまざまな種類に分けられ、細かな種類ごとに特徴も変わりますが、基本的な特徴は「プラス」「マイナス」「プラスマイナス」の溝が入っていて、適合するドライバーで固定することです。
1. 適用範囲この規格は、鋼製のボルト・小ねじなどで、表1の適用条件に該当するもの(1)の常温(2)における機械的性質及び試験、検査並びに表示について規定しています。 表1:おねじ部品の適用条件 適用項目適用条件おねじ部品の種類ボルト、植込みボルト、小ねじなどで、頭部の有無及びその形状に関係なく、機械的性質が要求されるおねじ部品。ただし、止めねじは除く。ねじの形式JIS B 0205 及び JIS B 0207の基準山形、呼び径及びピッチを持つもの。ねじの呼び径範囲1.6~39mm材料炭素鋼及び合金鋼 なお、強度区分4T~7Tの鋼製のボルト・小ねじの機械的性質は、附属書による。 注 (1):この規格で適用の対象とする鋼製のボルト・小ねじなどを総称する場合は、"おねじ部品"という。なお、完成されたおねじ部品をそのままの姿で試験に供する場合、この"おねじ部品"を、削り出して作られた試験片に対応させて、特に"製品"という。 (2): 常温の温度は、JIS Z 8703で規定する5~35℃とする。 ** 備考** この規格は、溶接性、耐食性、300℃以上の耐熱性及び-50℃以下の耐寒性が要求されるおねじ部品には適用しない。 この規格の適用範囲外の寸法(例えば、ねじの呼び径が39mmを超えるもの)のおねじ部品であっても、この規格で規定する強度区分の要求を満足していれば、この規格を適用してもよい。 この規格で規定する機械的性質は、常温における値であって、常温より高い温度または低い温度における値は、わずかに変化をする。 この規格の引用規格は、付表1に示す。(JIS本文参照) この規格の本体は、次に示す対応国際規格によっている(但し、本Webサイト掲載分は抜粋である)。 ISO 898-1:1988 Mechanical properties of fasteners - Part 1:Bolts, screws and studs この規格の中で、{ }を付けて示してある単位及び数値は、従来単位によるものであって参考として示したものである。なお、1N/mm2=1MPaである。
2-2:強度区分に対する機械的性質おねじ部品の強度区分に対する機械的性質は、4.の試験(JIS本文参照のこと)を行ったとき、表3に適合しなければならない。 【表3】機械的性質(PDFファイル) 【付表2】おねじ部品の最小引張荷重(メートル並目ねじの場合) (PDFファイル) 【付表3】おねじ部品の最小引張荷重(メートル細目ねじの場合) (PDFファイル) 【付表4】おねじ部品の保証荷重(メートル並目ねじの場合) (PDFファイル) 【付表5】おねじ部品の保証荷重(メートル細目ねじの場合) (PDFファイル)