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    水晶発振器

    水晶発振器とは?

    水晶発振器は、水晶振動子と発振回路(IC)をひとつにした受動部品です。水晶発振器は安定した周波数を発生させ、規則正しい基準信号を作り出します。

    水晶発振器の種類

    水晶発振器は、回路構成などによってSPXO、TCXO、OCXO、VCXOなどに分類されます。

    • SPXO(パッケージ水晶発振器)- 温度補償や温度制御を行わない発振器です。主に計測器、通信機器、計測器制御器などの基準発振器として使用されます。
    • TCXO(温度補償水晶発振器)- 温度補償回路を内蔵し、低消費電力、小型・軽量、起動時間が短いなどの特徴があります。携帯電話、GPSモジュール、衛星通信システムなどによく使用されます。
    • OCXO(恒温槽型水晶発振器)- 水晶振動子の周囲温度は恒温槽によって一定に保っているため、他の水晶発振器に比べて数段優れた温度特性を実現しています。周波数カウンタスペクトラムアナライザ等の電子計測機器に最適です。
    • VCXO(電圧制御水晶発振器)- DC (直流)電圧を使用して水晶出力の変動を制御します。主に伝送装置・交換機の同期(PLL)、復調(ジッターフィルタ)に使用されます。

    水晶発振器の用途

    水晶を用いた発振器は、高精度で安定した特性を持つため、通信機器、産業機器、車載機器などの分野における製品の周波数信号源、時計のタイミングクロック、デジタル回路のクロック源としてなど、さまざまな用途で使用されています。

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