サンプル&ホールド回路はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータなどに用いられ、アナログ信号の離散化(サンプリング)を行い、A-D変換期間中、離散化した信号の電圧を一定に保ちます。サンプルホールドICやサンプルホールドアンプとも呼ばれています。
A/Dコンバータを使って、温度や圧力などの物理量を電子回路で処理できるようになっています。アナログ値をデジタルデータに変換する際、アナログ値は常に変化しているので、変換開始時と変換終了時で値が変化してしまうと、正しい値を得られません。そのため、サンプル/ホールド回路を使って変換開始時の値を保持します。
サンプル&ホールド回路は、サンプリングした時点の入力信号の値を次のサンプリング時点まで保持できます。トラック/ホールド回路は、A/D変換している間だけ値を保持し、すぐに入力信号を追随します。そのため、より正確な値をサンプリングしやすくなります。