マルチプレクサ・デマルチプレクサ

マルチプレクサの機能

マルチプレクサとは、MUXや多重装置、合波器などとも呼ばれ、回路内の信号を制御するために使用される回路です。このデバイスは複数の入力信号を合成、または入力信号から任意の信号を選別し、一つの信号として出力します。

デマルチプレクサの機能

一方、デマルチプレクサはマルチプレクサと逆の動作をし、入力信号を複数の出力端子のいずれか1つに送ります。

通常、複数の信号が入力されるデバイスに対して、信号ごとにラインを用意する必要があると、機器はとても複雑になります。マルチプレクサを搭載することで、伝送ラインは共有しながらも、入力信号を任意に合成または入力信号から任意の信号を選別し、出力信号を決定することができます。受信側ではマルチプレクサに対応するデマルチプレクサが必要となり、合成波の信号を複数の信号に分解元の信号に復号して、信号の読み込みができるようにします。

マルチプレクサ・デマルチプレクサの用途

これらの製品は主にコンピュータの回路、アナログ回路の信号合成などに使用されています。通信において、人工衛星の信号発信部やWi-Fiのルーター、遠隔操作ロボット、ドローンの操縦などにも使用されます。RSコンポーネンツでは、マルチプレクサと同様に、電子システムにおけるアナログ信号用の伝送路を選択・制御できるアナログスイッチも豊富に取り揃えています。この２つのデバイスを採用することにより、システム全体でシグナルインテグリティを維持すると同時に、設計の複雑さを低減できます。