抵抗計は、電気回路およびコンポーネントの電気抵抗の測定に使用されるメータです。さまざまなサイズ、電圧、測定タイプがあります。有名メーカーの抵抗計としては、日置(Hioki)、Keysight Technologiesなどが幅広く取り扱っています。用途に応じて適切な製品を選択してください。
抵抗計は感度レベルによって、マイクロオームメータ(低抵抗測定用)、標準抵抗計(一般的な用途向け)、メガオームメータ(高抵抗測定用)の3種類に分けられます。
また、抵抗測定(インピーダンス)には、直流方式と交流方式があります。
直流の測定方式は、一般的な抵抗器や巻線抵抗、接触抵抗、絶縁抵抗の測定などに利用されます。直流方式は、直流電源と直流電圧計により構成されており、回路構成が簡素なため、精度を上げやすい一方、測定する経路に起電力がある場合に誤差が発生する可能性があります。
交流方式は、インダクタやキャパシタ、バッテリのインピーダンス測定など、直流で測定できない場面で使用されます。交流方式の抵抗計は、交流電源と交流電圧計により構成されており、本質的に直流起電力の影響を受けません。その代わり、コイルの直列等価抵抗には鉄損などが含まれ、直流での測定値と異なることがあります。