アダプタの概要や仕組み、メリットについて詳しく解説

差し込みプラグとは、コンセントに直接差し込む金属板の部分です。これは交流電圧が入力される箇所でもあります。   このケーブルは固定されているタイプと取り外しが可能な電源コードのようなタイプの二つがあります。一般的に、小型のアダプタには多くの場合本体に直接差込プラグが備わっています。 

アダプタの主体部には、トランス、スイッチングレギュレータ、整流回路、安定化回路などが内蔵されており、これらがアダプタの機能を果たしています。  アダプタの形状は四角形だけでなく、L字形やストレート形、円形などもあります。近年では、本体機器のデザインや色と調和するスタイリッシュなデザインやUSB型のアダプタも見受けられます。   サイズは内部構造によって異なりますが、一般的には出力電力が高いほど本体も大きくなる傾向があります。 

電子機器に直流電源を提供するために絶対に必要となるのがコネクタ部分です。コネクタのピンによって、供給される電力の極性が変わります。異なる極性の物を接続してしまうと、機器が劣化したり、壊れたりする可能性があるので注意が必要です。 

 電子機器のコネクタ挿入口の近くには極性記号が記されています。＋記号と黒丸が繋がっているものは、センタープラスを示し、－記号と黒丸が繋がっているものは、センターマイナスを表しています。 

 プラグの向きを変えて使用できる製品もありますが、使用前に機器の極性をチェックしておきましょう。 

商品ごとにコネクタのピン規格が異なるため、間違ったものを接続すると接続部が破損する可能性があります。 

 最適な規格を選ぶために、使用する電子機器の規格を事前に確認しておきましょう。取扱説明書を見たり、製造元のwebサイトを調べたり、以前使っていたアダプタを確認したりすることで、必要な情報を入手することが可能です。 

電子機器ごとに必要な電圧と電流は異なるため、この点を把握しておくことが重要です。 

 製品の本体やプラグ付近には、適応電流や電圧の数値が記載されているケースがほとんどです。これらの情報を参考にしてアダプタを選択することが重要です。また、製造業者のwebサイトで情報を検索することも可能です。 

 電圧については、アダプタに完全に一致するものを選定しましょう。アダプタの電圧が低ければ、デバイスが作動しなくなり、逆に高すぎると故障を引き起こす恐れがあります。 

 電流が過大な場合は、過電流が発生した際にそれが直接デバイスに流れ込む危険性があります。したがって、同じ電流のアダプタが使用できない場合は、デバイスが対応する電流よりも少し大きく、最も近い数値を持つアダプタを選ぶことをおすすめします。 

電子機器によっては、互換性を持つ汎用アダプタが市販されていますが、重要な点はコネクタのピン規格が一致していることです。 

 また、トランスタイプとスイッチングタイプを混同することや、安定化電流が必要な装置に安定化回路が無い製品を使うことは避けるべきです。アダプタを選定する前に出力電圧と電流を同時にチェックすることが重要です。 

 汎用アダプタには様々なタイプがあり、一部のものは出力電圧や電流を自由に変更できます。これらはマルチ電源アダプタとも称されます。 

 これらの製品は、必要に応じてコネクタを交換することで、特定の電子機器に適したピンを選択できます。 

 汎用アダプタは専用製品と比較して価格がやや高めですが、別売りの変換コネクタと併用することで多種多様な電子機器に対応可能となり、利便性が高まります。