- 発行日 2023年7月21日
- 最終変更日 2023年11月9日
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様々な工具バッグと工具箱との違い
この記事では、工具バッグとは何なのか、工具バッグの選び方、工具の収納方法などについて解説しています。
工具バッグとは?
工具バッグは、工具を出し入れしやすく整理・収納して持ち運ぶために、様々な分野で使用されています。工具一式を安全に固定し、いつでも使える状態を維持するように作られています。
工具バッグには、工具トレイ型、ショルダー型、バックパック/リュックサック型、多機能型、キャンバスバッグなど、様々な種類やサイズのものがあり、材質も革、金属、布、プラスチックなど多岐にわたります。
工具バッグの選び方
それでは、工具バッグの選び方のポイントについて見ていきましょう。
種類ごとの特徴を把握して選ぶ
まず工具バッグは、バッグの種類ごとに特徴を把握して選ぶことが大切です。 主な工具バッグの特徴は次のようになります。
工具バッグの種類ごとの特徴
- 工具トレイ型:工具が取り出しやすい・型崩れしにくい
- ショルダー型:持ち運びやすい・大量の工具を収納できる
- バックパック/リュックサック型:背負いながら両手を使える・大量の工具を収納できる
- 多機能型:工具ごとに収納できるポケットがついている・作業効率がアップする
工具バッグは種類により特徴が異なるので、特徴を把握し、使い勝手の良いバッグを選びましょう。
素材から選ぶ
工具バッグは素材を確認してから選ぶことも欠かせません。 よく使われる素材をご紹介するので、用途・目的にあった性能の素材を選んでください。
工具バッグの素材ごとの特徴
- ポリエステル:撥水加工されていることが多いが熱で溶けやすい
- 帆布:耐久性があり破れにくいが撥水加工を施すことは難しい
- 革:先の尖った工具を入れても破れにくいがメンテナンスが必要
素材ごとのメリット・デメリットを把握して、使うシーンにあわせた素材を選べば、活用度の高い工具バッグが手に入るでしょう
工具バッグと工具箱
工具バッグ | 工具箱 | |
---|---|---|
メリット | 場所をとらない 軽量 狭い場所に保管する場合や床に落とした場合の、耐久性と柔軟性が高い 拡張すれば、工具をより多く収納できる ストラップがあるので、両手を自由に使える | 耐久性が高い 仕切りが多くあるので、整理しやすい 車輪付きの大型の工具ケースは、重量物を運ぶのに理想的 工具の保護機能が高い |
デメリット | 工具箱より、工具の保護機能が低い 工具箱ほど工具を効果的に整理できない | 仕切りが多いと、一定のサイズの工具しか収納できない 広く場所をとる ハンドルしか付いていないものは、移動には不便 |
工具の収納方法
工具を適切に保管すれば、損傷したり紛失したりするリスクが減り、工具が長持ちします。
工具バッグは大きな内ポケットを1つ、小さな内ポケットを複数、さらに外ポケットを数種類備えていることが多く、サイズが異なる物を収納できるようになっています。
しかし、工具をたくさん収納できるものの、必ずしも理想的な状態で整理できるとは限りません。人は工具のサイズがぴったり合いそうなポケットや仕切られた場所があれば、そこに何でも入れてしまいがちだからです。そうするとバッグの中は散らかり、工具を紛失したり損傷したりするだけでなく、一番下にあるものを探し出すために膨大な時間がかかります。
First-Order Retrievability(縦置き式)
First-Order Retrievability(縦置き式)とは、ある工具を取り出すのに別の工具を移動させる必要が一切ないという概念で、それにより、作業スピードと作業効率を向上させようというものです。
この概念で設計した工具バッグや工具箱(工具ボックス)では、常に全体が見えるようになっていて、簡単に出し入れできるよう中身が整理されます。この考え方は、ディスカバリーチャンネルの「怪しい伝説」というテレビ番組の共同司会者、アダム・サヴェッジ氏が世間に広めました。仕切られた場所はそれぞれ、ほぼすべての工具を素早く確認して簡単に出し入れできるよう中身を縦置きにして、整理できる作りになっています。
縦置き式工具バッグ
縦置き式工具箱
様々な工具収納ケース
![](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832170/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/F7077287-01.jpg)
レンチ用 レンチの保管や運搬に最も適しているのは、ロール型工具ケースです。工具を収納するためのポケットを個別に備えており、巻き上げるのも開いて展開するのも簡単です。持ち運びできる軽量製品もあります。
![電気技術者向け工具キット](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832171/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/RD476793-01.jpg)
電気技術者用 様々な種類の工具キットが市販されており、電気技術者向けに特化したものもあります。
![ベルト型工具ケース](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832171/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/F0541236-01.jpg)
**ベルト型工具ケース **フル装備した状態だと重くなり、背中や腰に負担をかける恐れがあります。パッドやサスペンダー付きのものを使えば、重さを分散させやすくさせ、携帯しやすくなります。
![多機能型工具バッグ](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832170/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/R0512061-01.jpg)
**配管工、HVAC(暖房・換気・空調システム)技術者向け **様々な仕切りに加えて、ボルトやドライバーを入れておくファスナー付きのポケットや、ポーチを備えたものがあります。パッド付きショルダーストラップが付いているものは、収納工具の肩への負担を和らげることができます。
空調システムの作業環境は過酷です。HVAC作業者は、レンチセット、巻き尺、ペンチ、ドライバーなどの工具だけでなく、温度計、懐中電灯、電気計測機なども使用します。そのため、工具を保管して整理できるバッグが不可欠であり、ポケットを複数備えたものがお勧めです。
![オープントップ型工具バッグ](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832171/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/R7932746-01.jpg)
**溶接工向け **ヘルメット、ジャケット、手袋、グラインダなどの装備を収納できる空間が内部にあり、素早く出し入れできるように幅広の開口部を備えているものが理想的です。 耐久性を確保するために強度のある素材で作られ、小型の工具や機器を整理しやすいように、小ポケットを備えているものがお勧めです。
![ハードボトム型工具バッグ](http://res.cloudinary.com/rspoc/image/upload/w_620,h_413,c_crop,c_pad,b_white,f_auto,q_auto/dpr_auto/v1689832171/RS%20CONTENTFUL/Japan/JP%20Guide/R8766281-01.jpg)
ハードボトム 重い工具の運搬用には、底部が硬質の工具バッグがあります。底部が防水仕様になっていれば、なおよいでしょう。