深度カメラは、デプスカメラとも呼ばれ、カメラからの奥行き距離(深度)を計測して距離画像データとして出力することができる機器です。一般的に、カメラは平面的な画像を撮影することができますが、深度カメラは空間における物体の形状や位置を認識することができます。これにより、物体との距離情報を取得し、物体を3次元空間内で再現するのに役立ちます。
深度カメラのいくつかの種類とその特徴を紹介します。
原理
:左右の2つのカメラが同一物体を同時に撮影し、視差を計算することで物体の奥行き情報を得ます。
特徴
:構造がシンプルでコストが低い。しかし、環境光や物体のテクスチャに依存するため、特定の状況下では精度が低下する可能性がある。
原理
:特定の光源(例えば近赤外線)を物体表面に投影し、反射された光をカメラで捉えます。光源の形が物体表面で変形されることで、その変形を分析して物体の奥行き情報を得ます。
特徴
:近距離での高精度測定が可能。遠距離での精度は低下する傾向にある。
原理
:物体表面に光(通常は赤外線)を発射し、反射された光を受信して時間を測定します。光の往復時間から物体までの距離を計算します。
特徴
:遠距離での測定が可能で、環境光に対する影響が少ない。外部光源の干渉を受ける可能性がある。
深度カメラは、3Dスキャン、物体認識、自動運転車、AR/VR、空間ナビゲーション、ロボティクスなど、多種多様な応用分野で使用されています。使用目的や環境に応じて、適切な深度カメラを選択してください。