デジタルポテンショメータは3端子デバイスで、 固定端子2つと、抵抗値を変化させるためのワイパー端子1つを備えています。
デジタルポテンショメータはデジポットとも呼ばれており、 標準的なアナログポテンショメータ(可変タイプの抵抗器)に似ていますが、 デジタルポテンショメータは、信号入力用のIC (集積回路)を備えています。ポテンショメータは抵抗値を物理的に変更しますが、デジタルポテンショメータでは、回転ホイールやスライダではなく、デジタル入力で抵抗値を変更します。
デジタルポテンショメータは、環境要因が機械式ポテンショメータに影響するような場所に便利です。つまり振動、 ほこり、 湿気、グリースが発生するような場所が該当します。これは、デジタルポテンショメータがカプセル化されているために保護性能に優れ、 また振動の影響も受けにくいためです。デジタルポテンショメータは、システムの許容差の較正やシステムパラメータの制御に使用されます。
デジタルポテンショメータは、閉制御ループで操作でき、実物に触って調整する必要はありません。また、安定性と信頼性が向上しており、さらに機能を追加できるように、 オンチップメモリを搭載しているものもあります。