型番

押しボタンコンタクトブロック

コンタクトブロックとは？

コンタクトブロックは、押しボタンスイッチの背面に取り付けられる電気接点部品で、ボタンの操作に応じて回路のオン・オフを切り替える役割を持つ重要な要素です。一般的には「コンタクトユニット」とも呼ばれ、産業機械、制御盤、エレベーターパネル、交通設備など、幅広い分野で使用されています。また、ライトブロックと組み合わせて視覚的なフィードバックを提供するタイプもあり、安全性と操作性を高めることができます。

コンタクトブロックの仕組み

コンタクトブロックは、押しボタンが押されると内部のスプリング機構が動作し、電気接点が開閉する仕組みです。これにより電流の通断を制御し、機器の起動や停止、切り替えなどを行います。構造はシンプルですが、接点の材質や形状によって耐久性や導電性能が異なります。主な機能は、電気信号の制御、回路保護、操作フィードバックの提供などです。ライトブロックを搭載することで、操作時にLEDや白熱灯が点灯し、状態を視覚的に確認することも可能です。

コンタクトブロックとリレー接点の違い

コンタクトブロックとリレー接点はいずれも回路を開閉する装置ですが、動作原理と用途に違いがあります。リレー接点は電磁力で動作し、遠隔制御や自動制御システムでよく使われます。一方、コンタクトブロックは手動操作に連動して動作するため、直接的な操作制御を目的としています。また、コンタクトブロックは構造的にシンプルで反応速度が速く、故障が少ない点が特徴です。国内の産業ロボットや製造ラインでは、緊急停止やモード切替用スイッチに多く採用されています。

コンタクトブロックの種類

コンタクトブロックには、用途や構造に応じてさまざまなタイプがあります。以下は代表的な種類です。

標準コンタクトブロック：最も一般的なタイプで、単純なオン・オフ制御に使用。
スイッチブロック：特殊な切替動作や複数接点制御を実現するタイプ。
ライトブロック：LEDや白熱灯を内蔵し、操作時に光で状態を表示。
コンタクト／ライト一体型ブロック：限られたスペースで接点と照光を同時に実現。
非常停止用ブロック：安全規格に準拠し、緊急時の電源遮断を確実に行う。
防水・防塵タイプブロック：屋外や粉塵環境で使用できる耐久設計。

コンタクトブロックの利点

コンタクトブロックは、操作性と安全性を両立させる重要な電気部品です。特に国内の自動化ラインや再生可能エネルギー関連装置などでは、その高い信頼性とコスパが評価されています。

高い耐久性：メカニカル寿命が長く、数十万回以上の操作に耐える。例：工場の制御パネル、輸送設備。
安全設計：誤作動を防止する構造や絶縁性能を備える。例：ロボット制御盤、再生可能エネルギー装置。
高コスパ：交換可能な構造でメンテナンスが容易。例：エレベータースイッチ、産業装置のスタートボタン。
多様な選定性：ライトブロックやコンタクトユニットを組み合わせて柔軟に設計可能。例：AI制御パネル、IoTデバイス操作部。
視認性向上：LEDや白熱灯を搭載したライトブロックで、状態を明確に表示。例：輸送制御システム、電源監視盤。

デメリットとしては以下の点が挙げられます。

接点が摩耗するため、定期的な点検や交換が必要です。
誤操作を防ぐために設計段階でレイアウトを慎重に検討する必要があります。

コンタクトブロックの選び方

コンタクトブロックを選定する際は、用途と環境条件を考慮して適切な仕様を選ぶことが重要です。以下の要素を確認しましょう。

ブロックタイプ：標準コンタクトブロック、スイッチブロック、ライトブロック、一体型などから選定します。
定格電圧：12V、24V、35V、48V、110Vなど、使用機器の電源仕様に合わせます。
接点構成：NO（常開）、NC（常閉）、または複合タイプを選びます。
照光タイプ：LED、ユニバーサルLED、白熱灯など、視認性や消費電力を考慮します。
許容電流：負荷に応じて定格電流を確認し、過電流防止設計を行います。

コンタクトブロックの用途

コンタクトブロックは、産業・商業・個人用途を問わず幅広い分野で利用されています。特に国内では、産業ロボット、自動搬送装置、エネルギー設備などにおいて高い需要があります。

産業制御盤：機械の運転・停止スイッチとして使用。
再生可能エネルギー設備：太陽光パネルや風力制御盤の操作部に採用。
輸送・ロジスティクス機器：自動倉庫や搬送装置の操作スイッチとして使用。
AI・IoTデバイス：スマート制御パネルや試験装置に搭載。
半導体製造装置：メンテナンス用パネルや緊急停止装置として利用。

コンタクトブロックメーカー

コンタクトブロックは、国内外の多くのメーカーから販売されており、性能、耐久性、コスパの観点で選定されます。以下は代表的なメーカーです。

RS PRO：高品質と汎用性を兼ね備えたラインアップで、幅広い用途に対応。
Schneider Electric：世界的な電機メーカーで、産業用制御機器分野で高い評価。
Siemens：耐久性と安全性に優れた工業用スイッチソリューションを提供。
RAFI：高感度なスイッチ技術で、人間工学的デザインに強みを持つドイツメーカー。
Omron（オムロン, Omron）：日本の大手メーカーで、精密制御と長寿命設計に定評があります。
IDEC（アイデック, IDEC）：国内メーカーとして高品質なライトブロックやコンタクトユニットを開発し、産業自動化に貢献しています。

コンタクトブロックは、日常的な操作から産業制御まで、あらゆる現場で信頼性を支えるキーデバイスです。日本の自動化・IoT化の進展により、より高性能でコスパの高いライトブロックやコンタクトユニットの需要は今後も増加していくでしょう。

コンタクトブロック・ライトブロック用RSコンポーネントのご紹介

RSは、日本全国で使用されるコンタクトブロックの世界的なサプライヤーとして認知されています。当社は、日本の高い性能・信頼性基準を満たすライトブロックを提供しており、産業用途から革新的なプロジェクトまで対応する幅広いコンタクトブロック・ライトブロックを卸売価格で取り扱っています。おすすめ品や交換部品も低価格でご用意しています。配送については、配送ページをご確認ください。