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      • 発行日 2023年2月8日
      • 最終変更日 2023年8月29日
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    ヒューズスパーの選び方と種類

    本ガイドでは、各種ヒューズスパーのタイプやサイズについて説明しています。

    ヒューズスパーとは?

    ヒューズスパーとは、個々のヒューズを内蔵した電気スイッチのことです。過電流が流れたときに接続を遮断し、感電や火災を防ぐ電気部品です。ヒューズは、大まかに機能が共通している「サーキットブレーカー」と呼ばれる電気部品のカテゴリーに属します。

    ヒューズスパーは、電気ケーブルと電気機器の間に直接接続します。一般的なプラグとソケットを使用していないため、資格を持つ電気技術士のみが取り付け、取り外しを行うことをおすすめします。

    この製品は、ヒューズ付き接続ユニット(FCU)としても知られています。

    ヒューズスパーは何に使う?

    ヒューズスパーは、高出力・高電圧の電気機器で、従来のコンセントの代わりに使用されます。家庭では、オーブン、食器洗い機、洗濯機、ボイラー、サーモスタット、冷蔵庫などが典型的な使用例です。浴室暖房などの電気システムにも、ヒューズスパーが使用されることがあります。

    ヒューズスパーは、建物内の主な電気回路(「環状回路」)の外側にある別のケーブルで、その分岐または「支脈」として機器を動作させることができます。環状回路の外側で動作するため、さらなる安全性が確保されます。

    ヒューズスパーは、自動的に電流を遮断するRCD(漏電遮断器)ソケットと混同してはいけません。RCBソケットは、故障や漏電(抵抗が不十分な回路に電流が流れること)の際に、機器に接触している人を感電死から守ります。

    正しいヒューズスパーの選び方

    ヒューズスパーは、スイッチありとスイッチなしの大きく2つのタイプに分かれます。それぞれのタイプに、単極、2極、またはタイマー付きのモデルがあります。使用目的に応じて、購入すべきヒューズスパーのタイプは異なります。 ヒューズスパーの各タイプについて詳しくご紹介します。

    Switched fused spur

    スイッチ付きヒューズスパー

    名前が示すように、スイッチ付きヒューズスパーは、ユニットを手動でオン/オフできるスイッチまたはボタンを備えています。スイッチ付きヒューズスパーは、一般的に、接続を遮断する機能が適切である場合や、その利点がある場合に使用されます。 例えば、ヒーターなどの特定の機器が長時間使用されない場合は、連続電流は必要ありません。逆に、通常は連続して動作する機器での使用に適している場合もあります。例えば、冷蔵庫にヒューズスパーを取り付ければ、機器の霜取りを行うことができます。

    Non-Switched Fused Spurs

    スイッチなしヒューズスパー

    スイッチなしヒューズスパーには、手動ボタンがありません。スイッチなしヒューズスパーは、冷凍庫や防犯灯など、連続して動作させる必要のある機器に使用されるのが一般的で、ほとんどの場合、ユーザーが電流をオフにする必要はありません。

    Double Pole Fused Spurs

    2極ヒューズスパー

    2極ヒューズスパーは、ボタンを押してソケットのスイッチを切ったときに、デバイス内の活線と中性線の両方を分離するヒューズスパーの一種です。これにより、安全性がさらに高まります。 通常、2極ヒューズスパーは、ボイラーなどの高電圧機器において、活電から完全に分離することが特に優先される場合に使用されます。

    タイマー付きヒューズスパー

    もう一つのタイプとして、タイマー付きのヒューズスパーがあります。概要は以下の通りです。

    Fused Spur with Timer

    タイマーまたはタイムスイッチ付きのヒューズスパーは、通常、設定された時間に動作することが求められる機器に使用されます。典型的な例としては、浸漬ヒーター、ウォーターポンプ、パネルヒーター、照明システムなどがあります。ユーザーは、タイマー機構を使って動作時間を設定・調整することができます。

    ヒューズスパーのブランド

    代表的なヒューズスパーのブランドを以下の表でご紹介します。

    Fused Spurs by Brand table

    MK Electric

    「MK Electric」は1919年に創業されたイギリスのブランドで、現在では世界各国の家庭・オフィス・ホテル・病院・空港などで利用される一大ブランドとなりました。ヒューズスパー以外にも、USBソケットやエコースイッチ、調光器などの電子製品を設計・製造しています。

    Contactum

    「Contactum」は1936年にイギリスで創立された電子機器関連メーカーです。現在でもロンドンのクリックルウッドにて6,000以上もの製品を製造しており、製品の「品質」「信頼性」「機能性」を高いレベルで維持することをモットーとしています。

    RS Pro

    「RS Pro」は神奈川県横浜市に本社を置く電子機器関連製品を提供するブランドです。製品数は10,000点以上にものぼり、ヒューズスパー以外に計測器や工具・保守用品、電気部品などさまざまな分野の製品を提供しています。アジア太平洋地域で多く取り扱われており、1年間で54,000人もの人々から選ばれているそうです。

    Schneider Electric

    「Schneider Electric」は180年前、産業革命の時代に誕生した企業です。もともとは鉄鋼・造船業をメインとしており、世界大戦における軍需産業企業でしたが、その後は電気事業に参入。現在では設備・システム・ソフトウェア事業にも手を広げるブランドとなりました。

    電流定格によるヒューズスパーの選択

    最も多く使用されているスパーは、以下のアンペア数のものです。

    また、3アンペアや5アンペアのヒューズスパーもあります。

    よくある質問

    「ギャング」とはどのような意味ですか?

    「ギャング」とは、電気技術士が、スパーとソケットを収納する「電気ボックス」(おなじみの白い長方形)の長さを指すのに使う言葉です。「1ギャング」は、1つのソケットまたはヒューズスパーに十分な大きさで、「2ギャング」はその名が示すように、2組が入ります。

    スイッチ付きヒューズスパーとスイッチなしヒューズスパーの違いは何ですか?

    スイッチ付きヒューズスパーには、ユーザーがユニットへの電流を遮断できるボタンがあります。これは、活線のみ(単極スパー)、または活線と中性線の両方(2極スパー)で実行できます。

    スパー回路とは何ですか?

    スパー回路とは、ヒューズスパーと建物への主電源の間にある電気回路です。スパー回路は、従来のコンセントを使用している場所のすべての機器を結ぶ「環状回路」の別の分岐として独立して動作します。

    スパーに接続できるソケットの数は?

    1つのソケットには1つのスパーしか接続できません。言い換えれば、ひとつの場所にあるスパーの数を、接続されるソケットの数より多くしてはいけません。これは、接続されたケーブルに負荷がかかりすぎて、電気火災が発生する危険性を避けるためです。

    2極ヒューズスパーとは何ですか?

    2極ヒューズスパーは、デバイス内の活線と中性線の両方を切断または接続する拡張絶縁機構を備えたスイッチモデルです。誤って電流が流れないように保護することができます。

    ヒューズスパーから照明スイッチを配線する方法

    ヒューズスパーに照明スイッチを配線したい場合は、まず、使用するソケットに他のスパーが既に接続されていないかを確認する必要があります。適切な定格電流のスパーを選択してください。通常、照明スイッチには3または5アンペアを使用します。スイッチ付きヒューズスパーは、オンオフボタンとしても機能します。また、スイッチなしのヒューズスパーを従来の照明スイッチと一緒に設置することもできます。

    ヒューズスパーの配線方法は?

    ヒューズ付き接続装置には、活線と中性線の2つの電源端子があります。また、中性線端子と活線端子の2つの負荷端子と、両方のワイヤーを接続するアース端子があります。配線を完成させるには、主電源または環状回路からの電線を電源に接続する必要があります。その後、ヒューズスパーに入るワイヤーを活線に接続します。不明点があれば、作業前に必ず資格のある電気技師に相談してください。

    ヒューズスパーをソケットに変更できますか?

    これは、ヒューズの付いていないスパーがスパー回路上で機能していない場合、つまり、主電気回路の外に独立した接続がない場合にのみ可能です。

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