• 発行日 2024年4月26日
    • 最終変更日 2026年6月5日
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リレーの配線方法・種類別の特徴と接続方法を解説

リレーの配線方法を理解することで、電気機器を適切に動作させることができます。

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テクニカルサポートエンジニア、Karl Ralf(カール・ラルフ)によるレビュー(2023年2月、2026年4月更新)

リレーの配線とは、回路構成に応じて各端子を適切に接続し、回路を正しく動作させるための重要な工程です。リレーには用途や構造に応じてさまざまな種類があり、それぞれで配線方法が異なります。そのため、リレーの種類ごとに適切な配線方法を理解しておくことが重要です。本ガイドでは、各種リレーの配線方法を体系的に解説します。

リレーの配線とは

リレーの配線とは、各端子の役割やピン配置に基づいて、適切に接続する作業です。リレーの配線は、種類が多いことから難しく感じられることがあります。しかし、種類は異なっていても、一般的なリレーには、ケースの外側にピンダイアグラム(リレースイッチ図)が印刷されているという共通点があります。この図は、各ピンの番号と位置を示しており、適切に配線されているかを確認する際に用いられます。

4ピンパワーリレーのクローズアップ

車載用4ピンリレーの配線方法

車載用途でよく使用される4ピンリレーは、構造がシンプルなリレーです。ピン番号は85、86、87、30です。ピン85と86はコイル端子であり、ピン86は外部からコイルに電流を供給し、リレーを作動させます。ピン30は電源入力端子(共通端子)、ピン87は負荷に接続される出力端子です。

ピン85と86の間に電流が流れるとコイルが励磁され、内部の接点が閉じます。これにより、ピン30から供給された電源がピン87を通じて、接続されたデバイスに供給されます。

12Vリレーの配線方法

12Vリレーの配線方法は、4ピンリレーの基本構成を理解すると把握しやすくなります。12Vリレーは、主に自動車に搭載され、機器に電力を供給するために用いられます。多くの場合、4ピンリレーと同様の4端子構成で動作します。

コイル端子(ピン85・86)は、スイッチを介して電源のプラス側とマイナス側に接続します。リレーの接点側にある共通端子(COM / ピン30)も電源側に接続し、デバイスは常開端子(ピン87)に接続されます。コイルに電流が流れると接点が閉じ、ピン30から供給された電源がピン87を通じてデバイスに供給されます。

このように、12Vリレーの配線方法では、各端子の役割に応じて適切に接続することが重要です。

スプリットチャージリレーの配線方法

スプリットチャージリレーは、2つのバッテリー間で電力を分配するために使用されるリレーです。スプリットチャージリレーを配線するには、まず、オルタネータと接続するバッテリーが共通のマイナス側に接続されていることを確認したうえで配線を行い、両方のバッテリーのプラス端子を、スプリットチャージリレーの接点端子(ピン30および87)に接続します。ピン86はオルタネータの出力信号端子(D+など)に接続します。これらの端子は、FやDと表示されている場合があります。ピン85は、いずれかのバッテリーのマイナス側(共通グランド)に接続します。

すべての接続が完了すると、オルタネータの出力によりリレーのコイルが励磁されます。オルタネータが作動すると接点が閉じ、両方のバッテリーが接続されて充電されます。

リレースイッチの配線方法

リレースイッチ(5ピンリレー)は、4ピンリレーに似ていますが、ピン87aが追加されている点が異なります。配線方法は4ピンリレーと同様ですが、ピン85と86に電流が流れていない状態ではピン87a側の回路が接続され、電流が流れるとピン87側へ切り替わります。

8ピンリレーの配線方法

8ピンリレーでは、ピン数が多いため、4ピンリレーとはピン配置が異なります。多くの8ピンリレーは、常開接点と常閉接点をそれぞれ2系統持つ構成(DPDT)で、2回路の切り替えが可能です。

一例として、上部のピンは左から6、5、4、3、下部は左から7、8、1、2の順に配置されます。この配置では、ピン8と1が共通端子(COM)、ピン5と4が常閉接点、ピン3と6が常開接点に対応し、共通端子と常開・常閉端子の間で回路が切り替わります。

ただし、ピン配置や端子の割り当ては製品によって異なるため、配線の際は必ずピンダイアグラムを確認する必要があります。

コイル端子(例:ピン2および7)は、一方を電源のプラス側、もう一方をマイナス側に接続し、電位差を与えることでコイルを作動させます。

Safety Relay

セーフティリレーの配線方法

セーフティリレーの配線方法は、一般的なリレーよりも端子構成を丁寧に確認しながら進める必要があります。

セーフティリレーは、4ピンリレーに比べて端子数や回路構成が複雑であり、安全性を確保するための機能が組み込まれています。

セーフティリレーでは、8ピンリレーなどと同様に複数の端子に番号が付けられています。A1とA2は電源を供給する端子で、電源を接続するとリレーが作動します。A1とA2の極性は機種によって異なる場合があるため、仕様を確認して接続する必要があります。

S1、S12、S22は、安全スイッチやセンサからの信号を受け取る入力回路の端子です。これらの信号により、安全条件が満たされた場合にリレーの動作に反映されます。一方、S33およびS34は、手動リセットや起動許可信号を入力するための端子であり、リセット回路の一部として使用されます。

セーフティリレーの配線方法では、入力回路とリセット回路の役割を分けて確認することが重要です。さらに、安全カテゴリ(ISO 13849-1など)やPL(パフォーマンスレベル)に応じた配線設計も重要なポイントとなります。

コンタクタリレーの配線方法

コンタクタリレーの配線方法は、ケースに表示された定格電圧とピンダイアグラムを確認して行うことが基本です。

最初に接続するのは、A1端子とA2端子で、これらはコイル用の電源端子です。A1とA2に電源を供給すると、リレーが作動します。A1とA2の極性は機種によって異なる場合があるため、仕様を確認して接続してください。

次に、L1・L2・L3端子は入力端子であり、T1・T2・T3端子は出力端子です。コイルに通電すると接点が閉じ、L1はT1に、L2はT2に、L3はT3に対応して接続されます。

まとめ

ここまで、さまざまなリレーの配線方法について見てきました。リレーの配線方法は、使用するリレーの種類や回路構成に応じて異なりますが、いずれも端子の役割を理解し、適切に接続することが基本となります。

リレーの配線とは、回路構成に応じて各端子を適切に接続し、回路を正しく動作させるための基本作業です。一般的な配線と異なり、リレーでは動作原理を踏まえて回路を構成し、制御回路と電力回路を分けて扱う必要があります。この仕組みを理解することで、さまざまなリレーに対応した配線が行えるようになります。

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