ACモーターとは?
ACモーターは、交流モーターを指し、家庭用の100V(単相交流)や工場用の高圧200V(三相交流)などの交流電源に直接接続して使用することができる電動機です。従来はDCモーターが主流であったが、最近ではACモーターのトルク特性など優位性が見出され、ACモーターを採用した機器も増えています。
ACモーターとDCモーターの違い
主にモーター駆動電源の違いです。DCモーターは「直流の電源で動作」し、ACモーターは「交流の電源で動作」します。
ACモーターの種類
ACモーターには大きく三種類あります。それぞれ整流子型モーター、同期モーター、誘導モーターと呼ばれています。同期モーターと誘導モーターは、回転磁界により回転速度が決まります。
- 整流子型モーター - 整流子型ローターをローターとして使うモーターです。高速運転が必要な分野で利用されています。
- 同期モーター - 回転速度が同期速度と等しいモーターです。同期モーターの種類としては、リラクタンスモーター、ヒステリシスモーター、インダクタションモーターがあります。
- 誘導モーター - 非同期モーターとも呼ばれています。誘導モーターの動作は、非線形の特性を持っています。ポンプ・送風機・圧縮機などの産業用途と家庭用に使用されています。
また、ACモーターは電源によって単相交流モーターと三相交流モーターに分類されます。
- 単相交流モータ:単相電源で駆動します。単相は基本的に家電製品など、比較的小さな電力で使用されるため、周囲の製品によく使われています。
- 三相交流モーター:三相電源で駆動します。三相交流は単相交流を等間隔に3つ重ね合わせたもので、工場など大型設備で使われます。