電池ホルダー ガイド

電池ホルダーは、多くの種類のポータブル電気製品や固定式電気製品の重要な部品であり、現在入手可能な電池ホルダーの種類、ブランド、サイズ、タイプは、バッテリーの種類と同じくらい多くあります。

このガイドでは、電池ホルダーのさまざまな取り付けオプション、対応するバッテリーサイズについて詳しく説明します。また、人気のあるブランドのいくつかを紹介します。

電池ホルダーは、適切な電池駆動機器に挿入または取り付けられるように設計された一体型または取り外し可能な部品として販売されています。

電池ホルダーの主な機能は、バッテリーから機器に電力を供給しながら、バッテリーを安全かつ確実に保持することです。電池ホルダーの外部接続は、ピン、表面実装フット、はんだラグ、リード線によって行われます。

電池ホルダーは通常、電気製品の本体に組み込まれるように設計されていますが、外付けの部品やアクセサリとして販売されることもあります。用途に応じて適切な電池ホルダーを選択する際に考慮すべき要因には、以下のようなものがあります：

• バッテリーサイズ
• 対応電池タイプ
• 接点・端子形式
• 電池の取り付け・挿入方法
• ユニットサイズ・形状
• 電池ホルダーカバーとケースのデザイン
• 製造品質とメーカーの評判

単3形（AA）電池は、ほとんどの人が「標準」電池と考えるもので、さまざまなポータブル電子機器やデバイスで一般的に使用されています。

理論的には、単三電池ホルダーにはいくつでも電池を入れるようにすることができるが、日常的な使用では、電池の数は通常1～10個で、2～8個が最も一般的です。

単3電池8本以上を必要とするような電池駆動工具や電気機器は多くありません。これ以上の電力を必要とする機器は、実用性を高め、電池交換や充電の頻度を減らすために、通常、より大きな電池を使用します。

単2電池ホルダーは、単2電池用に設計されています。 単2電池は直径がかなり広い円筒形のバッテリーで、単1電池よりは小さく、高さは標準的な単3電池と同じです。

単2電池は、単3電池や単1電池に比べてあまり広く使われていません。しかし、以下のような様々な中容量の電子機器によく使われています：

• 重量のある懐中電灯や小型の周囲照明器具（テーブルランプなど）
• ラジオ、ポータブルスピーカ
• おもちゃとゲーム 楽器、アンプ

単1電池は、家庭や職場でよく目にする「日常使用」の大型電池のひとつです。単1電池は通常、より多くの電力を消費し、一度に長時間使用する機器に使用されます：

• 高出力トーチと懐中電灯
• 安全システム
• ガイガーカウンタ
• メガホン、大型楽器、より強力なオーディオ機器やスピーカ
• 電動玩具および携帯ゲーム機
• 電動モーター内蔵製品

単1電池ホルダーは、通常、2個または4個のバッテリーを収納できるように設計されています。

12V電池用ホルダーはあまり広く出回っていません。12V電池の接点自体は別個の部品として一般的に販売されていますが、それは12V規格が電池の形状やサイズを幅広く網羅していることが主な理由です。

用途に必要な12V電池の種類によって、適切な寸法が決定されます。

特に大型の12V電池では、一度に複数の電池を必要とすることはあまりなく、頻繁に交換するために設計された他のタイプの「スナップイン/アウト」電池よりも、給電される装置や機器に内蔵されることがよくあります。このため、12V電池ホルダーは、他の一般的な電池タイプほど販売されていません。

パネル取付型電池ホルダー

パネル取付型電池ホルダーは、デバイスの側面、上面、または背面の外部パネルにある既存のスロットに挿入され、電池を交換する必要があるときに別個のユニットとして完全に取り外せるように設計されています。電池ホルダーは通常、挿入時にホルダーのカバーがデバイスのパネルと同じ高さになるように製造されています。

パネル取付型電池ホルダーは、最適な安定性を得るためのねじ込み式か、取り外しと再挿入を容易にするためのフランジ付きの2つの方法で固定されるのが一般的です。

基板取付型電池ホルダー

基板取付型電池ホルダーは、電池ホルダーを基板に直接取り付ける必要がある場合に使用します。

最も一般的な設計は、基板取付型電池ホルダーはピン付きで、これらは基板の表面を直接押し通し、裏面からはんだ付けされます。

基板取付型電池ホルダーは金属又はプラスチック製です。通常、一般的なコンピュータのマザーボードに搭載される単一ボタン電池に対応するように使用されますが、円筒形の単4、単3、単2または単1電池を含む複数の電池や他の種類の電池に対応するように使用することもできます。

スライド式取付型電池ホルダー

スライド式電池ホルダーは、一般的に個々の電池を電池ホルダーから挿入したり取り外したりする方法を指します。

スライド式電池ホルダーは、最も一般的な電池接続/端子取り付け方法であり、ユーザーは電池を縦か横のいずれかのホルダーに「落とし込む」だけで、2つの端子の反力で電池を固定するか、カバーやキャップで電池を固定します。

スライド式電池ホルダーは、適切なホルダーに素早く簡単にセルを挿入できる、最も安価な選択肢のひとつです。これらは確実に機能し、ほとんどの場合、独立したバッテリー室を備えた成型プラスチック製または金属製の電池ホルダーです。

スナップイン取付型電池ホルダー

スナップイン取付型電池ホルダーは、電池をより確実に固定するための端子/接点です。

これは通常、金属クリップ（バネを含む場合もある）にテンションをかけることで実現され、わずかな力で押し込むだけで電池がはまり、使用できるようになります。スナップイン取付型電池ホルダーは、移動中、振動中、衝撃中などに誤って電池を失うことがないよう、デバイスをより確実に保護します。

「スナップイン」または「スナップオン」という用語は、9V電池に使用される標準タイプの接点を指す場合にも広く使用されます。

ストラップ/リード電池ホルダー

ストラップ/リード電池ホルダーは、それ自体は電池ホルダーではありませんが、ハウジングユニット全体を使用することなく、個々の電池を電子機器やモーターに直接接続します。

通常、両端を錫メッキして機器の回路に接続する配線と、2つのプッシュボタンを介して電池の接点に接続する平らなプラスチック端子パッドで構成されています。

ストラップ/リード電池ホルダーは、9V PP3電池に最も一般的に使用され、電池を本体から取り外し、交換、再装着することができます。

表面実装型電池ホルダー

表面実装型電池ホルダーは、電源機器の周囲または内部や外部パネルまたはプレートに平らに、開いて設置するように設計されています。

このタイプのホルダーは、電池を回路基板に直接接続する必要がない用途で、押しボタン端子接点付きコイン電池の取り付け方法として一般的に使用されます。

スルーホール表面実装型電池ホルダー

スルーホール表面実装型電池ホルダーは、上記タイプの一般的なバリエーションですが、周辺タブではなく、ケーシングの穴を通して当該デバイスの表面に固定される点が異なります。 このため、スルーホール電池ホルダーは、スペースが限られる用途に適しています。

リード線付き電池ホルダー

リード線付き電池ホルダーは、電池ホルダー本体と電源ユニットの回路を外部接続する特殊なタイプです。リード線付き電池ホルダーには2本のリード線があり、その一端は電池ホルダーに取り付けられ、もう一端は電池ホルダーが接続されたときに機器の回路に接続されるようになっています。

このタイプの電池ホルダーは、ピン接続タイプよりも取り付け場所が限られる用途に適しています。

目的とする用途や機器に適した電池ホルダーサイズと取り付け方法を選択したら、様々な電池ホルダータイプの物理的設計を理解することも重要です。次では、より一般的なバージョンについて簡単に説明します。

クリップ式電池ホルダーは、電池を電池ホルダーに取り付けるためのシンプルなオプションです。通常、2本の金属製アームがリング状に配置され、上部に小さなスリットが入っており、そこに電池を押し込んで固定します。クリップ式電池ホルダーは通常、単3形や単4形などの一般的な円筒形電池に対応していますが、単1、単2、9V PP3電池を固定するホルダーもあります。

接点式電池ホルダーは、電池を定位置に保持し、そこから電子機器に電力を供給するために使用されるテンションタイプの接点プレートとアクセサリ（コイルスプリング、プッシュボタン、トップスプリングアーム、リーフスプリングコンタクトタイプを含む）です。

これらの部品は、安価で様々なサイズのバッテリーや電池ホルダーの交換部品として広く利用されています。