フィッシュボーン図と5Wは、故障解析エンジニアリングに利用できる2種類のツールに過ぎません。故障モードと影響解析は、エンジニアがリスク優先順位の番号を与えることによって、メンテナンス・アクションの優先順位を決定するのに役立ちます。故障の影響を事前に予測し、軽減することを目的としており、航空宇宙や製造業で広く使用されています。
そのメリットとして、生産コストの最適化や、是正処置の優先順位をつけるための構造化されたフレームワークが挙げられます。メンテナンスだけでなく、ビジネスプロセスや製品設計・開発の改善にも利用できます。
フィッシュボーン図と同様に、フォールトツリー分析は、ブール論理を使用して、人的障害とシステム障害をマッピングする図解技法です。フォールトツリー解析は、資産の故障とサブシステムの関係を記述し、ロジックを使用して原因と影響を特定します。
パレート分析とパレート図は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの研究に基づいています。彼は、結果の80%は原因の20%から生じると述べています(パレートの原理、または「80/20の法則」として知られています)。エンジニアはパレート図を使って、ほとんどの故障が少数の要因によって引き起こされていることを示します。そして、影響の大部分をもたらす原因を修正することに優先順位をつけることができます。
シックスシグマの方法論は、メンテナンス体制を改善し、根本原因分析を実施するための分析にも使用できます。シックスシグマはDMAICプロセス(定義、測定、分析、改善、管理)を使用し、生産環境におけるエラーを最小限に抑えます。