• 発行日 2023年6月1日
    • 最終変更日 2025年1月6日
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ドライバーの種類と特徴

この記事では、ドライバーの種類と特徴について解説しています。

ドライバーとは

ドライバーとはどのような工具なのかご紹介します。

ドライバーの役割について

ドライバーとは、ネジを締めるために必要な工具です。 家具や家電製品、自動車、自転車など、ネジはさまざまな製品に使われており、組み立てや修理を行う際にはネジを外したり、締めたりしなければなりません。しかしネジは手で回し切ることができないので、ネジのシャフトに合わせた先端を持つ、ドライバーという工具が必要となります。ドライバーとは、ネジの操作をするために必要不可欠な工具です。

ドライバーの種類

ドライバーは主に「プラスドライバー」「マイナスドライバー」「スクリュードライバー」の3種類に分けられます。 プラスドライバーは先端の形が「+」の形状をしており、マイナスドライバーは「-」の形。スクリュードライバーは石膏ボードなどにネジを埋め込むために使用される電動ドライバーです。以上のように、ドライバーは主に3つの種類に分けられます。

ドライバーの使用方法

それでは、ドライバーの基本的な使い方についてご紹介していきます。

ドライバーを使う前にネジとの相性をチェック

ドライバーを使用するときの基本は、ネジとの相性をチェックすることです。ネジのシャフトサイズとドライバーの先端サイズがあわないと、シャフトが潰れてしまったり、うまく操作できなかったりするためです。

ネジのシャフトにドライバーの先端をあわせたら、サイズがぴったりとあってぐらつきがないことを掻くにしてから回すようにしましょう。

シャフトにあわせたら軸を持ち押し込むように回す

ネジのシャフトにドライバーをあわせたら、ドライバーの軸を持ちながら押し込むように回します。

ドライバーを回すときのポイントは、ネジがぐらつかずまっすぐに挿入されるようにすることです。まっすぐに挿入されるようにするためには、軸を持ちながらドライバーを安定させ、押し込むようにしっかりと締めることが大切です。

ドライバーは両手で使用する

ドライバーは両手で使用すると綺麗にネジを締められます。片手でネジが挿入される物体を持ちながら、もう一方の手でドライバーを操作する方がいらっしゃいますが、片手で操作するとドライバーがぐらつき、ネジをまっすぐに挿入することができません。

最後までしっかりと締め切るために、安定した場所にネジが挿入される対象物を置き、片手でドライバーの軸を支えながら、もう一方の手で回すようにしましょう。

ネジとドライバーの組み合わせ

ネジとドライバーを使用する上で大切なのは、それぞれを正しい組み合わせで使用することです。 例えばプラス(+)ネジとプラス(+)ドライバーの場合、Z形のビスにはH形用ドライバーの1番小さいものが使える事がありますが、あまりおすすめできません。

なぜならば、左の写真のように、H形プラスドライバーの先端とZ形プラスドライバーの先端は、似ていても実際の形状は異なっているのです。

Z形(Pozidriv)/ Supadriv形用

右:H形用

プラスネジとプラスドライバーの組み合わせが正しくないと、

  • 適正な締め付けトルクが得られない(力が伝わらない)
  • プラスネジの頭(十字穴部)を傷付けバリが発生する
  • プラスネジの頭(十字穴部)をなめてしまってプラスドライバーが喰いつかない

などの不具合が発生し、品質の劣化や余分な工数の発生となる場合があります。

プラスネジとプラスドライバーについて

プラスネジは、おもちゃ、DIYなど家庭から、工場など幅広い場面で使われています。ですが、プラスネジといっても形状や大きさなどが色々あります。プラスネジとプラスドライバーを使っていると次のような事に遭遇したことはないでしょうか?

  • プラスドライバーがネジの頭(+)に入らない
  • プラスドライバーが空転してしまう
  • プラスネジを回しているとプラスドライバーが浮いて空転する

これらは、プラスネジとプラスドライバーの組み合わせが間違っていると起きてしまうのです。

プラスネジの種類

プラスネジは、頭部の形状で、なべねじ、皿ねじ、平ねじ、トラスねじ、アップセットねじ等があり、JIS規格の寸法で製作されています。

いずれのプラスネジも、頭部の十字穴は、JIS B 1012-1985でH形、Z形、S形の3種類が定義されています。 ※現在、ほとんどのねじに関するJIS規格がISOに準じています。

※H形 ・・・ 一般的なタイプ。Phillips(フィリップス)系のねじ

※Z形 ・・・ JIS規格ねじだが、あまり見ない。Pozidriv(ポジドライブ)系のねじ

これら以外の十字穴としてSupadrivという種類もあります。これはZ形(Pozidriv)よりもドライバの喰いつきが優れているという利点があります。

プラスドライバーの種類

H形、Z形のプラスネジのドライバーは、JIS B 4633-1998(Z形は附属書1)で大きさや形状などが決められています。S形のプラスネジ用ドライバーはJCIS 9-70で決められています。

プラスドライバーとプラスネジ(H形)の関係は左の表になります。

ドライバーの種類と特徴

特定の機器向けのネジが多数あり、ネジ頭部の形状や規格に対応するドライバーが多数存在します。

刃先(ドライバービット)の種類

ドライバー各部の名称

ドライバーを構成する3つの主要部分:

  • 柄(グリップ)
  • 軸(シャフト)
  • 刃先(ドライバービット)

ドライバーの柄(グリップ)

柄(グリップ)に使用される材料は、時代と共に変化し、様々な用途に応じて多くの種類があります。通常、平らな面に置いても転がらず、且つ、人間工学の観点からも握りやすい形状になっています。最も一般的なドライバーのグリップは、セルロースアセテート(cellulose acetate)といった強化プラスチックとゴムを配合した樹脂は射出成型で作られ、グリップを向上する柔らかい熱可塑性ゴムなどで覆われています。

ドライバーの軸(シャフト)

ドライバーの軸(シャフト)には、力を加えたときに曲がりやねじりといった変形が生じないよう、丈夫な鋼(スチール)が使用されます。丸形か六角形の形状で、スパナやレンチでトルクをかけることができます。交換することおできる刃先(ドライバービット)とは、通常、色や素材が異なります。

刃先(ドライバービット)

刃先(ドライバービット)は、シャフトと一体になっているものと、ドリルビットのように、差替え式のものがあります。この差換え式のコードレスドリルは、電動ドライバーとして使用することができます。

シャフトと同様に、ドライバービットは、炭素鋼、クロムモリブデン鋼やニッケルクロムバナジウム鋼などの棒材を、機械加工して、熱処理後、いろいろな素材コーティング処理(ダイヤモンド、艶消し、マグネットなど)しています。様々な金属や合金で作られています。

ドライバービットの主な加工方法:

  1. 鍛造
    1. 金属を加熱し、ハンマー等で叩き、成形します。
    2. 金属の結晶が緻密になり、機械加工品に比べ、強度に優れ、硬い、あるいは、そうでない材料に対してもネジを締めることができます。
  2. 機械加工
    1. 金属を切断し、機械で削ることで特定の形状を作ります。
    2. 機械加工品は、強度が低くなることがデメリットで、堅い材料にネジを締めると破砕することがあります。

その他のドライバービットの加工方法:

  1. 熱処理(テンパリング)

高温で加熱後、冷却することで、ドライバービットの硬度を強化します。

  1. 徐冷

熱処理の逆で、ドライバービットは、極低温で冷却され、強度を高めます。

  1. めっき・溶射 チタンやダイヤモンドでコーティングすることで、長時間の摩耗に耐える長寿命を実現します。

ドライバーに関する よくある質問

・マグネット付ドライバーをPCに使用してもいいでしょうか? はい 。 工具の磁石は一般的に電気部品に影響を与えるほど強力ではありませんが、マザーボードやハードドライブの露出した回路に触れないように注意してください。

・PlayStation4(PS4)に使う修理用ドライバーは? プレステ4の星型ネジには、T8のドライバーが最適です。

・Macbook Proに使うドライバーは? Apple Retina Macbook Proには、P5 の星型ドライバーが最適です。

・iPhoneに使うドライバーは? Apple iPhoneには、P2の星型ドライバーが最適です。

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