3端子レギュレータを使用する際の注意点について見ていきましょう。
発熱に対して対策を施すこと
3端子レギュレータを使用する際には、発熱への対策を施すことが欠かせません。
3端子レギュレータが低電圧に変換する仕組みは、入力された電圧と出力する電力の電圧差を熱エネルギーとして逃がすことです。
そのため、3端子レギュレータが電圧の変換を行う際には必ず熱が発生し、長時間にわたり多くの電圧を下げ続けていると発熱量が多くなり煙が上がることもあります。
電圧を下げる際の発熱量は、入力電圧と出力電圧の差が大きいほど多くなります。
大きな熱エネルギーが発生すると考えられる場合は、発熱への対策が必要です。
入力電圧より出力電圧が高くなった際の対策を施すこと
次に、出力電圧が入力電圧より高くなった場合の対策も施しましょう。
3端子レギュレータは、入力電圧を出力電圧より高くする使い方が基本です。
そのため、出力電圧が入力電圧より高くなってしまった場合、3端子レギュレータが故障してしまう可能性もあります。
出力電圧が入力電圧を上回るケースとして、電源をオフにして入力電圧がゼロになっている状態で、出力側の電圧が高い状態を維持しているケースが考えられます。
出力電圧が常に入力電圧よりも低くなるよう対策をしましょう。
入力端子への電圧量に注意すること
3端子レギュレータを使用するにあたって、入力端子への電圧量に注意することも大切です。
具体的には次の2つのポイントに注意しましょう。
入力端子への電圧量で注意するべきポイント
- 入力端子に定格以上の電圧をかけないこと
- 入力端子にGND端子より0.5V以上低い電圧をかけないこと
定格以上の電圧を加えないことは電気を活用するうえで基本と言えますが、GND端子より低い電圧を加えないことにも注意してください。
入力端子に定格以上の電圧が加わったり、GND端子に比べて低すぎる電圧が加わったりすると素子が壊されてしまいます。
3端子レギュレータを使用する際には、出力端子の電圧量だけでなく、入力端子の電圧量にも意識を向けて使いましょう。
電源を準備すること
電源を準備しなければ回路を作れません。
3端子レギュレータだけでは電源供給ができないので、電源となる装置を準備する必要があります。
電源装置や電圧コンバータを使用しても構いませんが、ACアダプタをブレッドボードにつなげて電源とすることも可能です。
電源供給のために電源を用意することも忘れないようにしてください。