トランスデューサー、トランスミッター、センサー
圧力センサーの種類を詳しく見ていく前に、センサー、トランスデューサー、トランスミッターの主な定義と違いを簡単におさらいしておきましょう。
圧力センサーは、圧力の変化によりセンサーが物理的な反応を起こすことを利用しています。この変化は、適切に変換され、使用可能な電子信号に調整されるまで、付属の回路に直接供給されることはありません。
圧力センサー、圧力変換器、圧力伝送器を区別する必要があるのは、いずれも圧力を感知する素子を内蔵しているが、その素子からの出力信号を変換・調整する方法がそれぞれ微妙に異なるためです。しかし、一般的に圧力センサーというと、これら3つのデバイスを指すことがあります。
圧力センサー
圧力センサーは、センサーモジュール内の物理的な反応により、出力電圧を生成する原理で動作します。さらに、校正、増幅、温度補償などの信号調整も別途行わなければ、測定値は信頼性が高く安定したものになりません。
圧力変換器
圧力センサーの説明の後に「圧力変換器とは何か」という質問がよく出てきます。圧力センサーと同様に、圧力変換器もセンシングエレメントの物理的反応により出力電圧を発生させます。重要な違いは、ある程度の信号調整もトランスデューサで行われるため、ソースからより遠くまで伝送することができる点です。
圧力トランスミッタ
圧力トランスミッターは、電圧の読み取りではなく、低インピーダンス負荷(多くの場合、4~20mAの工業用標準レンジ)にわたって電流信号を出力する以外は、トランスデューサによく似た働きをします。