アクチュエーターはエネルギー源を使い分けることにより、高速動作、精密動作、重量物移動などの用途に使用されます。
最近のアクチュエーターはロボットの関節動作や精密な動作が要求される医療機器に活用されています。また、介護現場におけるパワードスーツに導入できないかという検討も始まっています。
近年は記憶媒体の大容量化に伴い莫大なデータを取り扱うことが可能になりました。機械動作に伴う圧力や温度などのデータとして蓄積することが可能になっています。
データの取得元として各種センサーを使用しますが、これらのセンサーにもアクチュエーターが使用されます。アクチュエーターがセンサーの移動量、温度変化などを検知し、ビッグデータとして蓄積することで、これまで気づかなかった現場機械の異常状態を詳細に分析し、異常の早期発見が可能になります。
一般的な市場産業だけでなく、ゲーム業界にもアクチュエーターは使用されています。
例えばゲームコントローラーの振動、ゲーム上のアクションに応じた電気信号がゲーム機本体からコントローラーに伝達され、コントローラーに内蔵されたアクチュエーターが震えることでユーザに振動を与えています。
このようにアクチュエーターには様々な用途があり、今後も人手不足が懸念される中、今まで以上にアクチュエーターが重宝される時代となっていきます。