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    圧縮空気継手の購入・使用に関するガイド
     
      • 発行日 2023年2月8日
      • 最終変更日 2023年11月7日
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    圧縮空気継手の購入・使用に関するガイド

    圧縮空気継手とは何か、その使用方法、種類について紹介します。

    圧縮空気継手とは?

    圧縮空気システムとは、加圧された気体や圧縮された空気によって動作する、あらゆる種類の機械化/自動化プロセスおよび機械を指します。似ているものに、密閉されたシステム内で同様の圧力下に保持された液体によって動作が行われる油圧システムがあります。

    「圧縮空気」とは、加圧された気体(空気を含む)の制御された動きによって動力を供給することを指します。圧縮空気システムでは、目的とする装置を駆動するための加圧ガスが、硬い管、頑丈なホース、弾力のあるチューブなどの気密性の高いネットワークを通じて、必要な場所に供給されます。

    これら導管の大部分は、相互に、または動力を供給する様々な装置に接続されています。これを接続するのが、多種多様な圧縮空気継手、カップリング、バルブ、アダプターです。一般的に、圧縮空気継手とは、密閉・加圧されたドライエアシステム内の部品やデバイスを接続するために設計されたあらゆるタイプのコネクターを指します。

    これらのシステムと継手は、建設・組立・生産ラインの装置から、多種多様な産業機械、小型機械、作業台機器に至るまで、あらゆる種類の産業と用途で広く使用されています。多くの労働環境において、圧縮空気システムによる動力は、様々な電気モーターやアクチュエーターを使用した同等の装置に比べ、汎用性、信頼性、コスト効率、安全性が高いことが証明されています。

    圧縮空気継手の種類は?

    オンラインで販売されている継手の機能や接続タイプは多種多様です。一般的な例としては、以下のようなものがあります。

    Pneumatic elbow fittings

    圧縮空気エルボ継手

    一般的に90度(直角)の角度がついていることが特徴です。単一または複数のホースを接続するためのもので、システム内の様々なチューブやパイプの接続を簡単に変更することができます。 主に両端にそれぞれ配管を接続し、まっすぐな2本の配管を直角に曲げるために使用される圧縮空気継手です。例えば、天井や床と壁に沿う配管や、床の隅に配管を設置したいときに役立ちます。配管の方向を変えることはもちろん、配管を合流させたり、接続するそれぞれの配管の太さを変えるときにも活用可能です。

    主な特長:

    • コンパクトで多機能
    • ナイロンチューブの接続に最適
    Pneumatic straight fittings

    圧縮空気ストレート継手

    片側がねじ切りされ、片側がチューブ接続になっていることが特徴です。さまざまな種類のホースを取り付けることができます。アダプターとして使用されることが多く、様々な直径、ねじサイズ、グレード、材質のものが販売されています。 エアーコンプレッサーのホース接続やドレンホースの中継、バーナー接続、自動車のフーエルレギュレーターの配管、ブローバイガスの対策など多用途で使用されます。2本の配管をまっすぐに接続するための使用する継手です。

    主な特長:

    • 高い固定性
    • 様々な機器に接続が可能
    Pneumatic T fittings

    圧縮空気T型継手

    圧縮空気T型継手は、プッシュイン機構を採用しているため、ねじ切りされたポートに安全かつ確実に接続することができ、工具を使わずに簡単に取り付けることができます。分岐コネクターとエンドコネクターは、どちらの性別でも利用可能です。この継手は、真空または加圧にて使用されます。 3方向に配管を接続させて連結させられることはもちろん、配管を3方向へ分岐させる目的でも使用されます。燃料ホースの分岐、車両のバキュームホースやガレージのエアー配管などさまざまな用途で用いられます。3方向の継手の直径が異なるタイプも販売されており、直径が違う配管同士を接続するためにも活用可能です。

    主な特長:

    • フルボア設計
    • 低漏れ率
    Pneumatic Y fittings

    圧縮空気Y型継手

    工業用空気管路、空気駆動工具、修理工場、ロボット、自動車、繊維、梱包、運搬など、幅広い用途に適しています。 主に配管の中間に使われ、空気管路以外にも回路中やコネクトの末端にも使用できる継ぎ手です。コンプレッサーの配管や燃料フィルターの増設、電動工具・ガス配管の接続や液体の分離のためにも活用され、空気・油・水などさまざまなものの流れを変えられます。

    主な特長:

    • 迅速な接続と取り外し
    • フルフローおよび真空タンク
    • シングルシャットオフコネクターにより、片手での操作が可能
    Pneumatic function fittings

    圧縮空気機能継手

    機能に応じて、さまざまな役割を果たすことができます。アルミニウム合金、真鍮、銅、PBT、スチール合金など、材質も多種多様です。

    主な特長:

    • 遮断、排気、流量調整、供給、消音など多くの機能を提供可能

    圧縮空気継手の接続方法

    圧縮空気システムのコネクターやアダプターには、さまざまな組み立て方法や種類に応じた、数多くのオプションがあります。代表的なものには以下が挙げられます。

    プッシュイン圧縮空気継手

    組立・分解のしやすさ、スピードを考慮して設計されていますが、同時に、安全で信頼性の高い連結ができるように作られています。様々なチューブ、管、機械の間を完全に工具なしで接続・切断することができるので、頻繁に再組み立てが必要となる場合に最適な継手です。

    最も一般的なプッシュイン継手は、接続部の周囲にコレットまたは「グラブリング」があり、その中をホースやパイプがスライドし、自動的にチューブを掴んで固定する仕組みになっています。2本の指(またはクイックリリースツール)でコレットを押し下げると、すぐに継手がチューブから外れます。

    プッシュイン継手には、プラスチック製と各種金属製のものがあります。低圧システムではプラスチック製が一般的ですが、高温の用途や環境では金属製の継手が必要になる場合もあります。

    チューブ間の圧縮空気継手

    チューブ間継手には、さまざまな直径、サイズ、素材のものがあります。2本のチューブを直線的または角度をつけて接続するのに使用されます。ナイロン、ポリウレタン、ポリアミドなど、管の素材に合わせて選ぶことができます。

    圧縮空気ねじ込み継手

    この継手は、コネクターの内側(メス)または外側(オス)のいずれかの端にねじ込み式のねじ山があり、ホースまたは管の端にあるねじ山とはまり合うように設計されています(圧縮空気用のねじ山のサイズに関する説明は後述)。

    平行ねじ加工の継手は、部品間の強固な接続を目的としていますが、必ずしもそれだけで気密性を確保できるわけではありません。このねじタイプの継手を圧縮空気用途で使用する場合は、シーラントコーティングまたはテフロンテープの層を追加する必要があります。テーパーねじタイプの継手は、追加のコーティングやテープなしで気密性を確保することができます。腐食や異物混入につながる可能性のある作業環境ではシーラントやコーティングが必要となる場合があります。

    タケノコエア継手

    一般的にはプッシュオン式の継手で、ホースやチューブをタケノコに押し付けていったん締め付けた後、ローレットナットを管とタケノコの周りに締め付けてしっかりと固定し、空気圧下で使用します。

    圧縮空気継手は何に取り付けるか?

    前述のとおり、継手は、圧縮空気システムにおける様々な場所において、ホース、チューブ、パイプなど、非常に広範な種類の管やデバイスに取り付けることができます。自分の用途や作業環境に最適な空圧工具は、システムに必要な作動圧力によって、それぞれ大きく異なります。

    しかし、継手を選択する際には、継手の両側で圧縮空気を送り込む導管の種類に注意することも重要です。素材によって特性が異なるため、それに合わせることで最適な継手を選択できます。

    ホース

    「ホース」とは一般的に、丈夫なゴムまたはプラスチック素材の複数の層から構成される柔軟な導管を指します。ホースは摩耗や損傷が起きるため、定期的な交換を前提に設計されています。このため、エアホース用に設計された継手は、比較的頻繁に分解されることを考慮して、恒久性が低く、より簡単に取り外せるようになっています。

    パイプ

    ここでいう「パイプ」とは、より堅固な素材で作られた導管を指し、多くの場合、単層または単一の長さであり、恒久的な装置や稼働に適しています。圧縮空気用のパイプ継手は、他のタイプよりもしっかりと固定されていることが多く、分解や取り外しの頻度が少ないように特別に設計されていることもあります。パイプはその内径に応じて継手の等級やサイズが決められています。

    圧縮空気システムにおいて、チューブとは、ホースとパイプの中間に位置付けられています。比較的硬いのですが、ある程度の柔軟性があり、通常の導管アセンブリに比べ恒久性が低い装置に使用されます。圧縮空気チューブは通常、その外径に応じて継手のサイズや規格が決められています。ただし、製品メーカーのガイドラインを必ず確認する必要があります。

    圧縮空気継手のブランド

    高品質な圧縮空気継手の製造・販売で世界的に知られている業界トップのブランドをご紹介します。現在、多くの産業や分野で広く使用されているブランドには、以下が挙げられます。

    圧縮空気継手トップブランド


    Festo-logo-img

    Festo

    Festo社は、圧縮空気用マニホールドのチューブ間継手、空気圧インジケータ機能継手、圧縮空気リリーフバルブ機能継手など、幅広い継手製品を提供しています。また、圧縮空気継手のアクセサリーも豊富に取り揃えています。

    Legris-logo

    Legris

    Legris社は、圧縮空気T型継手圧縮空気マニホールドねじ込み継手圧縮空気減圧センサー機能継手など、膨大な種類の継手を取り揃えています。継手を迅速かつ効率的にメンテナンスして生産の中断を減らすために、圧縮空気継手メンテナンスキットも製造しています。

    IMI-Norgren-logo

    Norgren

    Norgren社は、エルボ継手ストレート継手など、一般的なタイプの継手を豊富に取り揃えています。また、圧縮空気ロジックエレメント機能継手などの専門的な製品や、圧縮空気アダプターや継手用のチューブスリーブなどのアクセサリーも取り揃えています。

    RS-PRO-logo

    RS PRO

    RS PROは、独自の圧縮空気継手を製造しています。圧縮空気Y型継手のような一般的な継手から、圧縮空気サイレンサー、排気絞り機能継手のような専門的な継手まで取り揃えています。また、継手だけでなく、圧縮空気T型チューブ間のアダプターなど、その他の圧縮空気製品も取り揃えています。

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