LCRメータとは?
LCRメータ(LCR meter)は、電子部品や回路のインピーダンス(impedance)を計測するための計測器です。LCRメータの名称は、インダクタンス(inductance)を表すL、キャパシタンス(capacitance)を表すC、および抵抗(resistance)を表すRの頭文字から取られています。かつてはアナログ式のLCRメータが主流でしたが、近年ではデジタル式のLCRメータが主流となっています。
LCRメータの構成と計測方法
LCRメータは、信号源と測定対象に流れる電流や端子間の電圧の信号の大きさと位相差を測定する電子回路で構成されています。LCRメータは測定したい受動素子(パッシブデバイス)に、特定の周波数や交流電圧を印加します。その後、各素子の電流と電圧の大きさ、および位相差を測定し、それぞれのインピーダンスを求めます。計測された値は適切なパラメータに換算され、目的の数値を計測します。
LCRメータの用途
LCRメータは、インダクタ、コンデンサ、固定抵抗などの受動部品の物理量を測定するために使用されます。主な用途としては、開発、試験、品質管理などがあります。LCRメータを使用することで、回路の特性や素子の性能を評価し、適切な設計や製造を行うことができます。
RSでは、次のようなさまざまなLCRメータの種類を用意しています。