熱が機器のパフォーマンスに与える影響
熱は機器のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
機器は稼働する際に熱を発しますが、電子機器の内部に使用されている半導体やコンデンサーは、大変熱に弱いという特徴を持つためです。
たとえば半導体は高い熱にさらされると、電子が原子・分子と勢いよく衝突することでさらに電子が増え、増えた電子の分だけ衝突する回数が増加。
すると、繰り返される衝突により半導体の構造が壊れてしまうことも考えられます。
そのため、冷却ファンを使用していないなどあまりに高い発熱が起こる環境下では、機器のパフォーマンスが低下したり、場合によっては機器が故障してしまったりする可能性もあるのです。
特に最近の機器はコンパクト化が進んでいるうえに、半導体には高速・大容量の性能が求められるようになっているため、発生した熱を逃がしにくい狭く密度の高い機器内の空間で、フル稼働する部品は高い熱を持ちがちになります。
電気の供給は電子の移動であり、電子にエネルギーを与えると熱を発することは道理なので、電気を活用する機器の稼働において発熱を避けることは難しいことです。
しかし、あまりに高すぎる熱は機器のパフォーマンスを低下させたり、機器を故障させたりする原因となります。