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    イネーブルスイッチ

    イネーブルスイッチは、産業用ロボットなどの機器の予期しない動作から回避するための安全スイッチです。作業者が予期せぬ事故や巻き込まれる危険を防止または低減するために使用されます。

    構造

    イネーブルスイッチは、スイッチ部の押し込み量に応じた3つのポジションで動作します。各ポジションに応じて信号が伝達され、OFF(ポジション1:押されていない状態)→ON(ポジション2:中間位置まで押されている状態)→OFF(ポジション3:中間位置を超えて押された状態)と遷移します。ポジション1とポジション3で接点がOFFになる理由は、危険が発生した際の人の反射的な動作に対応するためです。人は危険が迫ると物を手放すか、逆に握りしめるかのいずれかの行動を取ります。つまり、ボタンを離した状態(ポジション1)とボタンを強く押し込んだ状態(ポジション3)の両方で機械の運転を停止させることができ、作業者の安全を確保します。

    用途

    イネーブルスイッチは、主にロボットのティーチング用ペンダントに搭載され、作業者がロボットの近くでティーチングを行う際の安全性を確保します。また、独立した操作機器としても利用され、グリップスイッチのような役割を果たします。

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