温度ヒューズとは、温度がある値を超えると溶断する加熱保護素子で、サーマルヒューズ、サーマルカットオフとも呼ばれます。異常発熱が発生した場合に、回路を遮断するために使用されます。
温度ヒューズの仕組み
温度ヒューズは、可溶合金、特殊樹脂、絶縁ケース、封止材、リード線で構成されています。通常は、特殊樹脂コーティングされた可溶合金を絶縁ケースに入れて封止材で封止した構造になっています。温度ヒューズは内部の可溶合金を溶かして物理的に切り離す方式のため、自動復帰しない素子となっています。
温度ヒューズの用途
温度ヒューズは、過電流による発熱を感知して機器を過熱から保護するために様々な用途で使用されています。例えば、ヘアドライヤー、回転式乾燥機、アイロン、加湿器などには温度ヒューズが搭載されており、内部故障や短絡で温度ヒューズが溶断した場合、その電気機器は使用不可能となります。
なお、ヒューズの詳細については、ヒューズガイドを参照してください。