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LANケーブルで給電。Raspberry Pi PoE HAT国内での販売開始
100m離れた場所でもラズパイ運用が可能に
日本, 2018年9月3日:
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の国内総代理店である アールエスコンポーネンツ株式会社(日本法人本社:神奈川県横浜市、代表取締役:横田 親弘)は、「Raspberry Pi PoE HAT」の国内正式販売を明日9月4日(火)から開始します。
「Raspberry Pi PoE HAT」(RS品番:173-5595)は、ラズベリーパイ最新モデルRaspberry Pi 3 Model B+用のPoE用拡張ボードです。PoE(Power over Ethernet)とはイーサネットケーブルを通じて電力供給と通信を行う規格のことで、ACアダプタを使うことなくラズベリーパイに充分な電力を供給することが可能です。また、ボード中央にあるファンはラズベリーパイのプロセッサの温度を最適化し、安定動作を実現します。
Raspberry Pi は名刺サイズのシングルボードコンピュータで、子供向けのプログラミング教育から電子機器のプロトタイプや業務用システムのプラットフォームまで世界中の幅広い分野で利用されています。近年ラズベリーパイをIoTシステムのセンサ端末として使う事が増えていますが、例えば屋外や天井裏などコンセントから離れた場所に設置する場合、電源用コンセント増設のため電気工事士の資格のある業者に施工を依頼する必要がありました。
今回のPoE HATを用いると、一般的なイーサネットケーブルで約50m、さらに延長機器を利用すれば数百メートル先のラズベリーパイに電力供給ができ、ケーブルの届く範囲であれば電気工事を行うことなく自由にセンサ端末設置が可能です。また海外でラズベリーパイを使う場合でも、電圧やソケット形状を気にせずイーサネットケーブルだけで動作させることができます。さらにPXEネットワークブート機能と併用することで、より安全で信頼性の高いシステムを構築したり、シンクライアント端末として運用したりすることができるようになります。
発売当初ラズベリーパイはプログラミング教育用途として普及しましたが、昨今、IoTセンサモジュール、製造ライン監視、デジタルサイネージなど、業務用途の利用がグローバルで拡大しています。今回のRaspberry Pi PoE HATの販売は、ラズベリーパイ設置における電源周りの様々な課題を解決し、利用範囲の拡大を実現します。
Raspberry Pi PoE HAT は、アールエスコンポーネンツ株式会社(https://jp.rs-online.com)を通じて、世界中で販売されます。
■Raspberry Pi PoE HAT の購入情報
Raspberry Pi PoE HAT RS品番: 173-5595 ¥2,122(税抜)
<特徴>
・ 802.3af PoE
・ 完全絶縁スイッチモード電源
・ 37 → 57 V dc、クラス2デバイス
・ 5 V / 2.5 A DC出力
・ プロセッサ冷却用25 mm x 25 mmブラシレスファン
・ ファン制御
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