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未来の車をつくるクラウド・ロボカー。
RSの部品も、その夢とともに走り続ける。

株式会社ゼットエムピー
技術開発部
篠原 隆様

未来の車を生み出すクラウド・ロボカー

テストコースを颯爽と走り抜ける「RoboCar® HV」

人けのないテストコースを走る一台の研究用車両がある。ぶれることない正確無比なコーナリング。障害物の寸前で止まる完璧なブレーキング。プロのドライバーの手による操縦に見えるが、そこに運転手の姿はない。ユーザーニーズに応え、こうした無人走行をも可能にするのが株式会社ゼットエムピー(ZMP)のロボカー「RoboCar® HV」だ。

「当社は二足歩行ロボットの研究を続けていますが、ロボットはまだ一般家庭まで普及していないのが現状です。しかし、ロボット開発に使われる技術には素晴らしいものがあります。それを、世の中の役に立てられないかと着目したのが次世代モビリティの分野です。」技術開発部の篠原 隆さんは、ロボカー開発の経緯をそう説明された。

ロボカーは企業や大学などの研究機関の実験車両として活用される。これまでもMV(写真上)などのロボカーを手がけてきた同社だが、今回ベース車両として選んだのはトヨタ自動車のハイブリッドカー「プリウス」。日本マイクロソフトのクラウドサービスを活用することで、今までにはないビッグデータ処理の開発環境を実現した。車載ネットワーク「CAN(Control Area Network)」を介して、速度やエンジン回転数、四輪速度などのセンサ情報を取得できるほか、ZMP独自のコントローラーによって、ステアリングやアクセル、ブレーキの制御が可能になる。さらに、吸い出したデータはクラウドにアップロードされることで、開発者同士の情報共有を容易にする環境を提供するなど、未来の車を生み出す可能性がさらに高まった。

「ロボカーの最大の魅力は、思い通りのプログラムができ、思い通りの実験ができる点です。だから、センサやカーナビなど自社デバイスの評価や、車載通信や車間通信など、未来の車のための研究開発に活かせると思います。」

未来への熱い思いに応える、RSの部品

市販車両を使用することで裾野を広げる「RoboCar® HV」だが、逆に市販車両であることのデメリットもある。現代の車は、アクセルやステアリングの制御など、もともとロボット的な機能が満載されている。だが、ベースとなる車両は改造を前提につくられていないため、たとえばセンサーやアクチュエーターの入出力を調べるだけでも、微細なエラーが起きることがある。テストコースで、ブレーキがロックするといったトラブルもあったそうだが、検証を重ねることで高い精度のロボカーを実現。現在ではプリウス以外にも、さまざまな車両への応用も可能となった。

そんなロボカー開発の部品調達をサポートしているのが、RSのサービスだ。「RoboCar® HV」にも、コントローラーのスイッチング電源をはじめ、RSの部品が使用されている。「RSとは学生時代からの付き合いです。秋葉原では手に入らない部品まで、豊富に取り揃えてあるところがうれしいですね。」さらに、すぐに部品が届くため、部品調達に時間と手間を取られることなく、研究に没頭できるのもRSの強みだという。

全面に貼り付けられたLANコネクタ

「我々が目指しているのは、単なる車両の開発ではなく、研究が発展できる場所づくりです。いろんな分野の専門家が集い、アイデアを出し合い、しのぎを削れる。極端な言い方をすると、車業界に関係のない人でも、プログラマーとして開発に参加していいのかもしれません。ここから業界に新しい風やムーブメントを起こしたいですね。」と篠原さん。

未来への夢を託された「RoboCar® HV」。そのボディには「世界と結びつくクラウド・ロボカー」をテーマに、アーティスト原神一氏による約5万個ものLANコネクタの装飾が施されている。RSもその部品のサポーターとして、未来の車づくりとともに走り続けていく。

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