マルチメータを使用した複数の測定

図6:トリガ遅延のある簡単なトリガ例

マルチメータは通常、トリガと遅延を使用するため、測定には両方の条件が満たされる必要があります。図6は、34401Aマルチメータに用いられているトリガ・モデルを示したものです。
1回のトリガで1回の測定の場合は、サンプル数とトリガ数は通常1に設定します。1回のトリガでN個のサンプルを抽出することも可能です。サンプル数を1のままにしてトリガ数をNに増やすと、測定毎にトリガが必要です。 どちらの場合も、測定と測定の間に遅延が挿入されます。

デフォルトではトリガ遅延は、測定が安定するようにマルチメータによって設定されますが、レンジとファンクションによって異なります。遅延はソフトウェアで実装されていて、いくらかの時間変動があることに注意してください。また、測定時間は変動しやすいので、この方式で定期的に信号をサンプリングすることは困難です。図7は、トリガ遅延を用いた複数の測定を示したものです。


図7:トリガ遅延を用いた測定。測定によって完了するまでに要する時間は異なります。この方法は、測定の開始間隔が変動するため、信号のサンプリングには適していません。

図8:34410Aおよび34411Aに採用されているトリガ・モデル。測定間の正確なタイミングを実現

図8に34410A、34411A、3458Aに採用されている方法を紹介します。このモデルでは、トリガ遅延とサンプル間の時間を個別に設定できます。さらに、サンプル・ループ(n回の測定)は、最小の時間変動で測定できるように設計され、サンプル・ループのほとんどは、ハードウェアに実装されています。3 4 4 1 0 A 、3 4 4 1 1 A 、3458Aは、できる限り高速に測定したり、タイマを使って測定するように設定できます。

バースト測定を設定する場合は、トリガ遅延を設定して、トリガから最初の測定までセトリング時間を置くことができます。測定間の正確なインターバルを設定するにはタイマを使用します。34410Aおよび34411Aには、バースト測定の設定を容易にするフロントパネル・データロガー機能が装備されています。

RS取扱いのKeysight Technologiesデジタルマルチメータのご購入はこちら