必要なトリガ機能は?

多くの汎用オシロスコープには、エッジ・トリガ機能が備わっています。
アプリケーションによっては、拡張トリガ機能があると便利な場合もあります。高度なトリガ機能を使用すれば、表示したいイベントを分離することができます。例えば、ディジタル回路では、パターンでトリガがかけられると大変便利です。一体型のロジック・アナライザ/オシロスコープ・ソリューションでは、2つの測定器の各入力/出力トリガ信号をケーブルで接続して各測定器にクロス・トリガをかけるだけですが、前述のように、ミックスド・シグナル・オシロスコープを使えば、ロジック・チャネルとオシロスコープ・チャネルの両方のパターンでトリガをかけることができます。

シリアル通信用に、一部のオシロスコープには、SPI、CAN、USB、I2C、LINなどのシリアル・トリガ機能が内蔵されています。さらに、高度なトリガ・オプションがあれば、日常のデバッグ作業に要する時間を大幅に短縮することができます。

発生頻度の低いイベントの捕捉には、グリッチ・トリガ機能が便利です。
グリッチ・トリガを使えば、グリッチでトリガをかけたり、特定の幅よりも大きなまたは小さいパルスでトリガをかけることができます。これらの機能は、特にトラブルシューティングに便利な機能です。障害箇所でトリガをかけ、トリガ前の状態を調べて、問題の原因を突き止めることができます。

現在市販されているオシロスコープの多くには、TV/ビデオ・アプリケーションに対応するトリガ機能が備わっています。オシロスコープのTVトリガを使用すれば、表示したいフィールドや特定のラインでトリガをかけることができます。

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