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D-subコネクタとは?
D-sub(Dサブ)コネクタは、コンピュータをはじめ各種電子機器に対応した、小型、軽量、高信頼性の角型コネクタで、機器間の接続用として幅広く利用されています。一般的に結線方式は、ハンダ、圧着、圧接、基板取付用スルーホール、ラッピング、SMTといったタイプや高密度実装型、EMI(電磁障害)対策型などがあります。D-subの種類
それでは、主なD-subの種類ごとの特徴について見ていきましょう。D-subはピンの数は列数により種類分けされることが基本で、ピン配置の違いにより約20種類に分けられています。数多く存在するD-subコネクタの中から、コンピュータ用として特に頻繁に活用される、もしくは過去に活用されていた種類について特徴を解説します。
DE-9コネクタ
DE-9コネクタは2列に分かれ、上に5個、下に4個と合計9個のピンを配置したD-subコネクタのことです。主な用途は送受信装置を接続することで、代表的な使用方法はコンピュータ・モデム・組込機器・業務用サーバ・測定機器など。RS-232のシリアルポートやAtari2600のジョイスティック接続端子として活用された他、PC-8801、PC-9801、MZ-9801、MSXなどの日本向け規格として採用されていた種類のコネクタです。
産業の分野では現在も活躍しているものの、現在ではUSBに置き換わっておりDE-9コネクタが使用されることは少なくなっているのが現状です。
DA-15コネクタ
DA-15コネクタは2列に分かれ、上に8個、下に7個と合計15個のピンを配置したD-subコネクタ。マッキントッシュやPC-9800シリーズのアナログディスプレイ端子やゲーム機などで用いられていました。またTTC2M、サウンドブラスター、ITU-T X.21の対応コネクタとしても知られています。
DE-15コネクタ
DE-15コネクタは3列に分かれ、上中下段それぞれに5個、合計15個のピンを配置した形状です。主な用途は「VGA端子」と呼ばれるPC/AT互換機のアナログディスプレイ端子であり、コンピュータとディスプレイを接続するために広く用いられていました。
ディスプレイ接続用端子として、古くから活用されてきたD-subコネクタです。
DB-23Fコネクタ
DB-23Fコネクタは2列に分かれ、上に12個、下に11個と合計23本のピンを配置していることが特徴。1985年に発売されたアミーガ社のコンピュータを専用ディスプレイに接続するための専用端子と言っても過言ではなく、「Amiga video connector」として用いられていました。
日本ではあまり普及することはなく入手は難しい種類ですが、現在では3Dプリンター用として自作ケーブル用のデータが公開されているため、データを入手すれば手に入れることができます。
DB-25コネクタ
DB-25コネクタは2列に分かれ、上に13個、下に12個と合計25本のピンを配置したD-subコネクタです。RS-232C正式規格端子として用いられるだけでなく、マッキントッシュのSCSIコネクタ、IEEE 1284対応の端子としてセントロニクス社のプリンター接続用ポートで用いられていました。
D-subコネクタの中で、唯一25本のピンを使用する種類です。
DC-37コネクタ
DC-37コネクタは2列に分かれ、上に19個、下に18個と合計37個のピンを配置している細長い形状のD-subコネクタ。おもな用途はアイシーエムのSCSI機器接続の端子としてですが、AES/EBUに対応する端子としても活用されていました。
しかし、日本ではあまり普及しなかった種類です。
D-subコネクタのアクセサリ
D-subコネクタ使用時において必要不可欠なのがロック装置などのアクセサリです。コネクタ本体が主役であれば、ロック装置やカバーなどのアクセサリは脇役となります。
機器側D-subコネクタとケーブル側D-subコネクタを嵌合し固定する時には、ロック装置などのアクセサリが必要になります。
● スクリュウロック
ロッキングスクリュウとロックナットからなる部品で、コネクタフランジの両サイドに取り付け、コネクタ同士の固定に使用します。こちらも金属製クランプを使用します。● スライディングロック
リテーナーとポストの組合せで、リテーナーを左右に移動させてロックします。金属製クランプを使用します。● 嵌合台固定
六角形タイプと長方形タイプの二種類があり、コネクタ両端に取り付けることで相手コネクタに付属した分割型クランプフードの嵌合固定用ネジと結合させる固定台です。
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ケーブル対ケーブルの中継をする場合は、分割型クランプフードをオス、メスコネクタに使用し、長方形嵌合固定台を間に使用すれば固定が可能です。
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● スプリングロック
スプリングとプレートからなる部品です。主に機器側D-subコネクタにスプリングを取り付け、ケーブル側には金属製クランプとプレートを取り付けることで、ワンタッチでロックできます。
D-subコネクタ Q&A
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Q. D-subコネクタのオス同士のケーブルを繋げられない場合、何かいい方法はありませんか?
A. Dサブコネクタのオス・メス変換アダプタとして、ジェンダチェンジャがあります。
Q. D-subコネクタで、固定ネジはインチとミリどっちですか?
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A. 国内でモデムなど通信機器やPC等には、2.6ミリや3.0ミリネジが使用されています。
Q. 圧着用D-subコネクタには、ピンは付いているの?
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A. 圧着用シェルには、付いていません。ピンを必要数揃えて圧着工具でかしめて下さい。大量作成時に向いています。はんだ用シェルには、基本的にはピンが付いています(高密度D-subには、付属されていません)。
Q. 基板実装コネクタで、ストレートとアングルタイプの違いは?
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A.ストレート:基板に垂直にコネクタが出るタイプ。
アングル:基板に水平にコネクタが出るタイプ。 -
Q. D-subコネクタで中継したい。何かいい方法はありますか?
A. 可能です。分割型フードをご使用であれば、長方形型嵌合固定台を間に使用することで中継可能です。金属カバーの場合、スクリュウロックタイプやスライドバータイプで中継可能になります。(一部、形状等により使用できないものもあります。)
Q. D-subのプラグとソケットの違いは何ですか。
A. ピンが出ているほうがオスでプラグ、穴が開いているほうがメス:ソケットで、メーカーが付けている名称です。Dサブコネクタの場合、プラグがオス、ソケットがメスです。
Q. D-subアダプタの表記の9M、25F、SPやLPとは、何でしょうか?
A. 9Mは、オスコネクタの9Pin、25Fは、メスコネクタの25Pinです。LPは、ロックポストでネジがオスになります。SPはスクリューポストでネジはメスになります。
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