元素記号と比重

元素記号とは

まず「元素記号」とはどのようなものか、概要と起源について解説します。


元素記号とは原子を表記するための記号

「元素記号」とは原子を表記するために使われる記号のことを指します。「原子記号」とも呼ばれるとおり、特定の原子に対しアルファベットや数字を割り振り、それぞれの組み合わせにより原子の状態などを表すのが元素記号。ラテン語の1~3文字を採用し、組み合わせることによって元素記号が表現されます。以上のように、元素記号とはラテン語から派生したアルファベットと数字を用いて、原子を表現する記号のことです。


元素記号の起源は1814年

元素記号は、1814年にベルセリウスというスウェーデンの医師でもあった化学者により考案されたと言われています。現在でも元素記号が用いられるのは、主に分子組成を計算する化学式や、分子の変化について記録するための化学反応式などにおいてですが、当時は錬金術でも元素記号が使用されていたとされます。ジョン・ドルトンという化学者も自身が考案した記号にて化学反応を記録しており、国際的に使用されている現在からさかのぼり、元素記号は1800年代から使用されていました。

元素記号と比重


元素名 比重(g/cm3
(20℃)
英語 日本語
Ag Silver 10.49
Al Aluminium アルミニウム 2.7
As Arsenic ひ素 5.72
Au Gold 19.32
B Boron ほう素 2.34
Ba Barium バリウム 3.5
Be Beryllium ベリリウム 1.85
Bi Bismuth ビスマス 9.8
Br Bromine 臭素 3.12
C Carbon 炭素 2.25
Ca Calcium カルシウム 1.55
Cd Cadmium カドミウム 8.65
Cl Chlorine 塩素 3.21×10-3
Co Cobalt コバルト 8.85
Cr Chromium クロム 7.19
Cu Copper 8.96
F Fluorine ふっ素 1.70×10-3
Fe Iron 7.87
Ge Germanium ゲルマニウム 5.32 (25℃)
H Hydrogen 水素 0.09×10-3
Hg Mercury 水銀 13.55
I Iodine よう素 4.94
Ir Iridium イリジウム 22.5
K Potassium カリウム 0.86
Mg Magnesium マグネシウム 1.74

元素名 比重(g/cm3
(20℃)
英語 日本語
Mn Manganese マンガン 7.43
Mo Molybdenum モリブデン 10.22
N Nitrogen 窒素 1.25×10-3
Na Sodium ナトリウム 0.97
Ni Nickel ニッケル 8.90 (25℃)
O Oxygen 酸素 1.43×10-3
P Phosphorus リン 1.83
Pb Lead 11.36
Pd Palladium パラジウム 12.02
Pt Platinum 白金 21.45
Pu Plutonium プルトニウム 19.0~19.7
Ra Radium ラジウム 5
S Sulfur 硫黄 2.07
Sb Antimony アンチモン 6.62
Si Silicon けい素 2.33 (25℃)
Sn Tin すず 7.3
Sr Strontium ストロンチウム 2.6
Ta Tantalum タンタル 16.6
Te Tellurium テルル 6.24
Th Thorium トリウム 11.66
Ti Titanium チタン 4.51
U Uranium ウラン 19.07
W Tungsten タングステン 19.3
Zn Zinc 亜鉛 7.13 (25℃)
Zr Zirconium ジルコニウム 6.49

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